“一石二鳥”の小型指紋認証リーダー、「FP-FL128」を試すサンワサプライ(3/3 ページ)

» 2006年02月24日 00時00分 公開
[PR/ITmedia]
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Webサイト認証も、指紋登録でより手軽に安全に

 昨今はオンラインバンキングや通信販売などを利用するユーザーも多い。そのさいに重要なのがWebサイト認証用のユーザーIDとパスワードの管理だ。ただしログインが必要なサービスの利用が多いと、危険とは分かっていてもついIDやパスワードを簡易なものにしてしまったり、どのサービスも同じパスワードを登録してしまったり、さらにはブラウザのID/パスワード記憶機能に依存してしまいがちではないだろうか。

 そこで活用したいのが「ID/パスワードバンク」という機能だ。同機能にてWebサイト上におけるIDやパスワード入力を指紋認証で自動化することができる。もちろんWebサービスごとに登録作業は必要だが、1度登録しておけば、あとは指紋認証を行うだけで自動的にユーザーIDとパスワードなどを入力してくれる。なお、同一Webサイトに対して複数のID/パスワードの組み合わせも登録でき、複数IDの使い分けも行える。この機能は、さまざまなWebサービスを使いこなすユーザーにとってはとくに便利でポイントが高い。

photo 認証が必要なWebサイトにおいてパスワード入力項目に移動すると「ID/パスワードバンク」の使い方が表示される。ブラウザ上でログインIDとパスワードを入力し、キー操作で「ID/パスワードバンク」機能を呼び出すとIDとパスワードの登録が行える(左)。そのサイトを解析し、入力されたIDをパスワードを抽出して登録が行われる(右)

出張もPCレスで、便利で安全なモバイルメール/モバイルIEお気に入り機能

 USBメモリ機能も有していることを有効に活用したのが「モバイルメール/モバイルIEお気に入り」機能である。

 この機能は、自分のPCでOutlook Express、Internet Explorerの設定を本製品にエクスポートしておくことで、ほかのPCで自分のアカウントのメールを送受信したり、自分のお気に入りが利用できる。使用するPCにも付属ソフトをインストールする必要があるが、前述の通り、ツール類もメモリに記録されているため面倒は少ない。たとえばオフィス内の共有PC用として、あるいは出張先や出先でちょっとPCを借りたりする場合に便利そうだ。

photo モバイルメール機能は、タスクバーメニューからOutlook Expressを起動する。自分のPCで「デバイスへのメール設定のエクスポート」を実行すると、Outlook Expressのアカウント情報がUSBメモリ内に書き込まれる。「モバイルIEお気に入り」の利用方法もほぼ同じだ

 この機能でポイントとなるのは、利用したPCの設定を変更したり、データそのものをそのPCに保存するわけではないことだ。たとえば借りたPCでメールを送受信しても、借りたPCにアカウント情報や送受信したメールは一切残らない。メモリ内に保存した情報を利用し、送受信したメールなどもフラッシュメモリに保存されるからだ。

 ちなみに指紋の登録情報もメモリに保存されているので、自分のPCで登録したものがそのまま利用できる。借りたPCで「安全フォルダ」内のファイルにアクセスすることもきわめて安全に行えるし、Outlook Expressの起動時にも指紋認証が必要であるため、万が一本機を紛失してもメールを読まれてしまうようなことはない。なお、指紋の再登録もやはり最初に指紋認証が必要であり、勝手に指紋登録が変更されることももないだろう。

 もう1つ、HDDとフラッシュメモリ間でフォルダの内容を同期する機能も便利だ。利用も簡単で、まず本機内の「安全フォルダ」にログインし、この「安全フォルダ」に同期する設定を行うだけである。


 Finger Print FlashはPCのセキュリティレベルを高めつつ、指紋認証というバイオメトリクス認証手段を用いることで、個人向けPCであっても「手軽で高度なセキュリティ」を実現できる。

 そのことはとくに、PC内蔵タイプにはできない、“取り外した”ときのセキュリティ設定も行えることが大きなポイントとなる。本機を身につけておくことで万が一のノートPCの紛失/盗難時にも重要なデータが漏えいしてしまう可能性を相当低くできる。またUSBメモリ機能もただ形状が似ているためについでに付けたというものではなく、指紋認証リーダー+ストレージ機能の複合デバイスであることをきわめて有効に活用しているといえよう。

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提供:サンワサプライ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日