複合機がインクジェットの半数に 市場拡大けん引

» 2006年03月09日 17時07分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンが3月9日まとめた国内プリンタ市場調査結果によると、2005年の出荷台数は前年比11.3%増の869万3000台、金額は同2.1%増の3627億3700万円だった。インクジェット複合機が市場拡大をけん引している。

 インクジェット複合機は2000年の登場以来順調に販売が推移。2005年は、同11.5%減の379万3000台にとどまった単機能型と対照的に、同63.2%増の355万4000台と大幅に拡大。インクジェット全体の48%を占める計算で、特にインクジェット出荷が増える10〜12月期は55%と半数を超えた。

 単機能型との価格差が縮まっており、多機能ながら値ごろ感もあることから、初めてプリンタを購入するユーザーにも受けいれられているようだという。

 カラーページプリンタは9.8%増の26万8000台、モノクロページプリンタは同3.0%減の79万5000台だった。

 メーカー別シェア(台数ベース)は、エプソン(38.6%)が僅差でキヤノン(38.2%)を抜き、首位に返り咲いた。続いて日本ヒューレット・パッカード(5.8%)、ブラザー(3.7%)、リコー(3.0%)。

 今年はインクジェット複合機がさらに増えるほか、2003年末から台頭してきたA6サイズの写真プリンタがさらに増加すると予想している。コンシューマー用途のイメージが強いインクジェットがビジネス用途に受け入れられるかどうかも注目されるとしている。

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