NVIDIAが日本のユーザーに向けてアピールする今年のキーワードは「エクストリームハイディフィニション」である。これはCeBITのプレスカンファレンスでも出てきたこの言葉だが、日本の関係者向けの新製品説明会でも、最大2560×1600ドットの高解像度で実現する快適なゲーム環境や新しく公開されたPureVideoで可能になったHD画質H.264のハードウェアデコード機能によって激減したCPU使用率の状況などが、実際の画面やムービートラックを使ったデモで紹介された。
さらに、今年予定されているWindows Vistaの登場は2006年における最大のイベントであり、OSに3Dインタフェースを組み込んだWindows Vistaの成功は3DグラフィクスとGPUがカギを握っていると、NVIDIAはGPUが持つ重要性をアピールする。
また、NVIDIA SLI技術の新しい動きとしてCeBITで紹介されたQuad SLIとノートPC向けNVIDIA SLIについても説明を行っている。ノートPC向けNVIDIA SLIについてはCeBITのプレスカンファレンスにおける説明と同じく構成の紹介にとどまったが、Quad SLIに関してはCeBITと同時にリリースされたサードウェーブとMCJのQuad SLIを組み込んだ実機が展示され実際に動作していた。
Quad SLIを組み込んだ実機として展示されていたのはドスパラの「Prime A Galleria64 Quad-SLI」(上)とMCJの「MASTERPIECE F8500A-QS」(下)の2製品。Galleria64 Quad-SLIはASUSから、F8500A-QSはMSIからグラフィックスカードの供給を受けている。
どちらも電源はこのモデルのためにカスタマイズされたもので、ドスパラは680ワット、MCJは750ワットのユニットを載せている。ただし、現在システムの安定動作に必要な消費電力を調査している段階で、ワンランク少ないパワーユニットでも間に合う場合はこちらを採用する予定もあるという。
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