5.Windows XPのインストール
いよいよWindows XPのCD-ROMをドライブに入れて「インストールの開始」だ。Macintoshが再起動され、Windows XPのCD-ROMから起動する。MacintoshなのにWindowsのブータブルCDから起動できるようになったのだ。
インストール作業は普通のWindows XPのインストールとまったく変わりはない。最初にインストールするパーティションを選択するところがあるけど、ここでは「C:」を間違えずに選ぶこと。ほかのパーティションはMac OSのものだから、うっかりそれを選ぶとディスクの中身を失ってしまう。
ファイルシステムはNTFSでもFAT32でもかまわない。ただし、Mac OS Xで起動したときFAT32でフォーマットされたボリュームは自由に読み書きできるが、NTFSのボリュームはリードオンリーになる(*3)。
作業をしていて一カ所、ちょっと困ったことになった。おなじみのキーボードの種類を問うところだ。
日本語キーボードを使う場合には「半角/全角」キーを押せというのだけど、Macintoshのキーボードにそんなキーはない。試しに「英数」とか「カナかな」とかを押してもダメだった。仕方がないので「S」を押してから「106 Japanese Keyboard(Including USB)」を手で選択することになる。
ここをすぎれば後はとくに変わったところはない。途中で再起動するときに、iMacの画面にWindowsのロゴが出るところをついに見ることができる。
6.Macintosh Driverのインストール
さっき作った「Macintosh Dreivers CD」をCDドライブに入れるとAutoRunでインストーラが起動する。
Macintoshのハードウェア用のドライバがXPにインストールされるのだ。「Xp On Mac(XOM)」のときにはこのドライバで苦労したのだけど、さすがは純正ツールだけあって、何の苦労もなくインストールされる。ただし、途中で下の警告が出る。
インストールを続行すると“重大な障害を引き起こす”なんて言葉が並ぶけど、ここは「続行」だ。
インストール終了後、再起動。今まで横長画面にSVGAという状態だったのが、今度は正しく「1440x900」で表示された。このマシンはATI Mobility Radeon X1600を使っているので、ATIのドライバがインストールされている。
その後すぐに「新しいハードウェアの検索ウィザード」が起動する。このマシンの場合はBluetoothとAirMac(無線LAN)が検出された。ドライバのインストールが済んだ後のデバイスマネージャの状態は下の画面のような感じ。いくつか「?」が見られる。
ドキュメントによれば、サポートしていない機能として「iSightカメラ」「Apple Remote」「Apple USBモデム」「MacBook Proのキーボードバックライト」が挙げられている。iMacの場合「iSightカメラ」と「Apple Remote」は入っているので2つ不明なデバイスはそれか……と思ったらiSightはデバイスとして認識されていた。
7.起動OSの選択方法
起動OSの選択の方法は2種類ある。1つは「起動ディスク」を使う方法。Mac OS Xのシステム環境設定、Windows XPのコントロールパネルのどちらにも「起動ディスク」というアイコンがある(*4)。ここからデフォルトでどちらのOSを起動するか選ぶことができるのだ。OSを選んだ後に再起動すればそちらのOSから起動するようになる。
もう1つは再起動時に[option」(alt)キーを押している方法だ。これを押していると次のような起動OS選択画面になる。
8.それでは使ってみよう
まず有線および無線LAN経由のインターネット接続はすぐにできた。Windows Updateも問題ない。つぎにDirect X診断ツールdxdiagを起動。ディスプレイの「DirectDrawのテスト」「Direct3Dのテスト」、サウンドの「Directサウンドのテスト」はすべてクリアした。ただし、サウンドの「ハードウェアによるバッファの使用」はサポートされていない。
*3これは現在のMac OS X側の対応の問題。Boot Campが正式にMac OS Xに付属するようになったときにはNTFSも読み書き自由になってほしい。
*4Windows XPの「起動ディスク」は、Macintosh Driverによってインストールされたものだ。
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