これならゲームもいけそうだ、と考えたらシステム性能が気になってくる。試しにFINAL FANTASY XI Official Bench3を走らせてみたら、Highで3976、Lowで6278という結果だった。またHDBenchの結果は以下の通りだ。
CPUはべらぼうに速くて、グラフィックス性能はちょっと遅いというアンバランスなマシンになっている。3Dゲームのように高いグラフィック性能を要求しない用途ならば、いいWindowsマシンかもしれない。実際に操作したみた感じでも、普通のWindowsマシンを使っているのとまったく同じ印象だ。エミュレータとは違って操作が引っかかったり描画が遅いといったことはまったくない。そのほかのもっと詳しいベンチマークは、追って報告したい。
ちなみにWindowsからはMac OS Xのボリュームを見ることはできない。Mac OS XのHFS+フォーマットをサポートしていないので当然だ。でも、Windows でHFS+を認識させるドライバソフトは何種類か市販されている。その中から試用版が用意されている「MacOpener 6.05」を試してみた。
結果は残念ながら失敗だ。インストールしても状況は変わらなかった。同種のほかの製品でどうなるかはチャンスがあったら試してみたい。Boot Campの正式版ではAppleがこのドライバを作ってくれるといいのだけど(*5)。
一方、Mac OS X側からはWindowsのボリュームは普通に見ることができる。
FAT32なので読み書き自由だ。ボリューム名のNONAMEはちょっと味気ないので、Mac OS X側で書き換えてみたけれど何も問題はなかった。
昨夜リリースされたBoot Campによって、なかなかコストパフォーマンスのよいWindowsマシンが登場したことになる。Appleにすればハードウェアの売り先が広がったわけだし、これをきっかけにしてMac OS Xをいじる人が増える可能性は高い。OSの垣根が取り払われたことで、いよいよMacを選ばない理由が見当たらなくなってきた。
*5下手にWindowsからHFS+が読み書きできると、ウイルスの被害がMac OS ボリュームにおよびかねないという危険があるかもしれない。リードオンリーにするくらいがちょうどいいのだろうか。
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