発表会の冒頭で、パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長 高木俊幸氏が松下電器産業のモバイルPCの事業戦略を語った。
松下電器産業は、フィールドモバイルPC市場とビジネスモバイルPC市場の2つに特化して事業を進めていると解説。オフィス向けのPCはすでに行き渡っているが、個々の現場ではIT化がまだ始まったばかりであり、市場はますます拡大していくことが想定される。一方でワイヤレスの進化が激しく、いつでもどこでも使えるPCのニーズも高まっており、軽量・長時間動作という特徴を生かせるビジネスモバイルPC市場にも将来に大きな成長の可能性があると言及した。
この夏モデルでは全機種でCPUにIntel Coreを、チップセットにIntel 945GMS Expressを採用することでNapaプラットフォームへの移行を果たした。これにより、プラットフォームレベルで消費電力を軽減し、全4モデルで性能の底上げとともにバッテリー駆動時間を2〜4時間も延ばすことを実現している。
とくにA4サイズで2スピンドル機のCF-Y5は、光学ドライブやボディ、液晶ディスプレイの軽量化により重量を約1490グラム(前モデルのCF-Y4は約1530グラム)に減らしながら、天面での耐加重が100kgf、PC動作中の耐衝撃性向上と堅牢性も高めている。加えて、キーボード全面での防滴構造「ウォータースルー」を導入することで、キーボード面の液体こぼれに対応したのが見どころだ。その一方でLet's note LIGHTシリーズで初となる、冷却ファンの内蔵も気になるところではある。
なおPCのスペックでは、CF-Y5のみCPUに低電圧版Intel Core Duo L2300(1.50GHz)を採用し、CF-W5/T5/R5では超低電圧版Intel Core Solo U1300(1.06GHz)を搭載する。これらについては、後日こちらの連載でレビューを行う予定なので、楽しみにしてほしい。
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