水にも落下にも負けない「Let's note LIGHT」の新モデル

» 2006年04月25日 21時30分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

2つのモバイルPC市場に徹底フォーカス

一新されたLet's note LIGHTシリーズ

 発表会の冒頭で、パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長 高木俊幸氏が松下電器産業のモバイルPCの事業戦略を語った。

 松下電器産業は、フィールドモバイルPC市場とビジネスモバイルPC市場の2つに特化して事業を進めていると解説。オフィス向けのPCはすでに行き渡っているが、個々の現場ではIT化がまだ始まったばかりであり、市場はますます拡大していくことが想定される。一方でワイヤレスの進化が激しく、いつでもどこでも使えるPCのニーズも高まっており、軽量・長時間動作という特徴を生かせるビジネスモバイルPC市場にも将来に大きな成長の可能性があると言及した。

松下電器産業のモバイルPC戦略を述べる高木事業部長(左)。右は同社の商品マップで、モバイルPC市場に特化しているのが分かる
Let's note LIGHT/TOUGHBOOKでは7つの技術分野にリソースを割いて差別化を図っている
モバイルという限定された市場ながら、2005年には世界と日本の両方でシェアトップを獲得した
Let's note LIGHTとTOUGHBOOKそれぞれでつちかった技術を融合してさらに進化を目指すという

全モデルでIntel Coreを採用しNapaへ移行

 この夏モデルでは全機種でCPUにIntel Coreを、チップセットにIntel 945GMS Expressを採用することでNapaプラットフォームへの移行を果たした。これにより、プラットフォームレベルで消費電力を軽減し、全4モデルで性能の底上げとともにバッテリー駆動時間を2〜4時間も延ばすことを実現している。

 とくにA4サイズで2スピンドル機のCF-Y5は、光学ドライブやボディ、液晶ディスプレイの軽量化により重量を約1490グラム(前モデルのCF-Y4は約1530グラム)に減らしながら、天面での耐加重が100kgf、PC動作中の耐衝撃性向上と堅牢性も高めている。加えて、キーボード全面での防滴構造「ウォータースルー」を導入することで、キーボード面の液体こぼれに対応したのが見どころだ。その一方でLet's note LIGHTシリーズで初となる、冷却ファンの内蔵も気になるところではある。

 なおPCのスペックでは、CF-Y5のみCPUに低電圧版Intel Core Duo L2300(1.50GHz)を採用し、CF-W5/T5/R5では超低電圧版Intel Core Solo U1300(1.06GHz)を搭載する。これらについては、後日こちらの連載でレビューを行う予定なので、楽しみにしてほしい。

2006年夏モデルでの強化ポイントをまとめた図。ちなみに、Let's noteシリーズは今年で発売10周年を迎える
4モデルすべてでバッテリー駆動時間が延びた。CF-Y5/W5では高容量の新セルが導入されている
全4モデルのスペック比較。CF-Y5でさまざまな機能や機構が導入され、性能も頭1つ抜け出ているのが分かる
フルモデルチェンジを果たしたCF-Y5での強化点。デュアルコアCPUの搭載をはじめ、防滴機構やキーストロークが2.6ミリとなる新キーボードの採用、オプションに用意されたミニポートリプリケーターなど、Y5のみとなる機能は枚挙にいとまがない。これらがほかのシリーズに導入されるかは現時点で未定だ
こちらはCF-Y5の各コンポーネントで、左上がマザーボードを含んだボディ、その隣が天面の裏側で新たに追加されたリブ構造が見える。左下はY4の99グラムから59.5グラムまで軽量化されたDVDスーパーマルチドライブで、右下が衝撃吸収材で覆われたHDDだ
alt 【動画/WMV/320×240ドット/480KB】CF-Y5のキーボードに水をこぼすデモ。約200ミリリットルまでの液体に対応可能とのこと
alt 【動画/WMV/320×240ドット/848KB】PC動作時の落下デモ。HDD動作時でも高さ10センチから落としてもデータが保護される

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