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レビュー2006年05月16日 08時59分 更新
Intel Macの最高峰「17インチMacBook Pro」を徹底検証――Windows機としての実力は? (4/4)MacBook Pro購入の期は熟したか?前回15インチMacBook Proをレビューしたときは、「その時点ではMac好きな人」にしか勧められないという結論を出した。 しかし、あれから2カ月ほどが経ち、状況は少し変わってきた。これは15インチ版も含めての現状評価だが、今は「Mac好き」だけでなく「PC好き」の人にもMacを勧められる。2つのOSが動くようになり、日々インターネットで次から次へと新しい話題が出てくるIntel Macは、今もっともホットで楽しい存在だ。Macをとりあえず1台買ってみるのにこれ以上ふさわしい時期はない。 これに加えてFinal Cut ProのUniversal Binary対応で、同ソフトを使ったビデオ編集をしている人にもMacBook Proは最適なマシンになった。とくに17インチ版は現在世界最速のFinal Cut Pro制作環境でありながら、持ち運びが可能で、しかもあの大きな画面でHD映像を編集できる。 一方、DTP系の人にとっては残念ながら、Photoshopをはじめ、IllustratorやInDesign、QuarkXpressを使うには、本機はPowerBook G4より遅いかもしれない。とはいえ、それほど極端な差ではなく、十分実用になる速度だ。そして17インチワイドの明るく大きい液晶画面には、この遅さというデメリットを相殺するだけの魅力がある。 ただしIntel Macを取り巻く環境はまだまだ発展途上であるということも覚えておきたい。例えば外出先で携帯電話やPHSを使ってモバイル通信をしようとしても、ExpressCard使用に対応したPHSや携帯電話はないし、これまでのUSB接続のものもドライバがないために使えないことが多い。周辺機器にしても、持っている周辺機器が多ければ多いほど、Intel Macに対応していない製品や、対応予定のない製品に悩まされる可能性も高くなるだろう。そしてBootCampやParallelsを使った環境はさらに未完成だ。今回の結論を「Mac好き」と「PC好き」に限定したように、それらのデメリットも含めてPCを楽しめる人にこそ勧められるマシンになったといえるかもしれない。 実はすごくお買い得の17インチモデル最後に17インチMacBook Proのコストパフォーマンスを考えてみたい。スペック的にはIntel Mac全製品の最高峰にあたるが、そのぶん価格は34万9800円と、現行のMac全製品の中でもPower Mac G5 Quad 2.5GHz PowerPC G5(39万9800円)に次ぐ2番目に高い値段である。しかし、ちょっと調べてみると、実はこれがかなりおトクなモデルであることが分かってくる。 15インチMacBook Proも、AppleStoreのBTOでは、CPUを2.16GHzにしたり、HDDを120GBにすることができるが、これら2つの条件をそろえるとそれだけで価格が35万9360円に跳ね上がり、17インチ版の価格を追い越してしまう。光学式ドライブが1層書き込みで、FireWire 800ポートがなく、USB 2.0も2ポートだけであるにも関わらずだ。もちろん、モバイルでの利用頻度など、15インチと17インチのどちらを選ぶかは用途によっても変わってくるが、相対的に見れば17インチモデルはけして高いわけではない。 では、Windows機と比べるとどうだろうか。17インチワイド液晶のノートPCを手頃な価格で、というのであれば先に挙げたデルに分がある。同社のInspiron 9400は14万9980円から、XPS M1710でも22万9980円から購入できる。ただし、17インチMacBook Proと同じようなハイスペックの構成でまとめると、やはりこちらも35万円近い価格になる。画面解像度ではMacBook Proの方が下回るが、これで2つのOSが楽しめる可能性があることを考えれば悪い気はしない。 そして、洗練された外観やボディの質感、周囲が暗くなった時にジワっと明かりがともるバックライト付きキーボードなど、所有する満足感をくすぐる要素がMacBook Proにはいくらでもある。本体の薄さを強調するかのような外箱のパッケージデザインだけでさえ見た人をわくわくさせてしまう。これこそがアップル製品の魅力なのだ。 ![]()
MacBook Proのキーボードにはバックライトが埋め込まれている(写真=左)。スピーカーグリル下の光センサが周囲の明るさを検知して、液晶画面とキーボードの明るさを自動調整してくれる。MacBook Proがすごいのは本体だけではない。この薄さを極限まで強調した製品パッケージが所有欲をどこまでも駆り立てる(写真=右)。関連記事
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