「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」――MacBookインタビューインタビュー(2/2 ページ)

» 2006年05月17日 18時52分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]
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コンシューマ向けノートPCで最も先進的な製品

――噂ではエントリーモデルはIntel Core Soloになるのではないかという予測もあったのですが、実際にはすべてのモデルでCore Duoが採用されました。これはなぜなのでしょうか?

ムーディ氏:噂のことはわからない。でも、MacBookを使うようなユーザーであってもCore Duoのパフォーマンスが必要なんだ。特に今はHDカメラを使っている人が増えているし、こういうコンテンツをiMovieなどで扱うのにはCore Duoが必要だ。

――Appleは今までクリア液晶(光沢タイプの液晶)は使ってきませんでした。しかし、今回初めてクリアワイドスクリーンを採用しました。これは、ポリシーが変わったのでしょうか? それともユーザーからの声ですか?

ムーディ氏:今まであったクリア液晶は満足できるものではなかった。でも、今回採用したパネルは十分満足できるものだ。非常に明るく色も美しい。技術の進歩によって使うものが変わったんだよ。

――重さについてうかがいます。MacBookはiBook G4よりもぎゅっとつまって小さくなった印象はあるのですが、重量は2.36キロと、iBook G4 12インチの2.23キロにくらべると重くなっています。とくに日本市場では軽さが重要視されますが、この点はどうお考えですか?

ムーディ氏:MacBookを使うようなメインストリームのユーザー層には、十分アピールできるものと考えている。

――MacBookは非常によいマシンでしかも安いのですが、そのためにかえってMacBook Proが相対的に割高に見えてしまいます。もちろん液晶サイズや解像度の差はありますが、2.0GHzモデルならCPUも一緒で、インタフェースもExpressCard/34スロットが省かれているくらいの違いしかありません。この点についてはどうでしょう。

ムーディ氏:差別化という意味ではMacBook Proとはグラフィックス機能に大きな違いがある(MacBookはチップセット内蔵、MacBook ProはATI MOBILITY RADEON X1600)。プロシューマ、とくにグラフィック系の作業をする人にはこの差は大きい。また、MacBookの1280×800ドットに対して、15インチMacBook Proが1440×900ドットと広いだけでなく、外部出力の際の解像度にもはっきりとした差がある。

(なお、MacBookはビデオメモリがメインメモリと共有されるため、それを潤沢に積むことがMacBookを快適に使うコツだそうだ)

――そういえばMacBookではFinal Cut Proは動かせますか?

ムーディ氏:テストは、していない。

――全然違う話ですが、黒はどうして高いんでしょう(HDD容量の差を考えても1万3300円高い)。

ムーディ氏:わはは、スペシャルだからだよ。

――最後にMacBookを買おうとするMacユーザー、そしてWindowsユーザーにメッセージをお願いします。

ムーディ氏:MacBookファミリーは、コンシューマ向けノートブックPCとしては最先端の製品だ。きっと満足してもらえるはずだよ。

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