Samsung、フラッシュメモリ搭載のノートPCとUMPC発表

» 2006年05月23日 19時54分 公開
[ITmedia]

 韓国のSamsung Electronicsは5月23日、32GバイトのNAND型フラッシュメモリベースのSolid State Disk(SSD)を搭載した世界初のノートPCを発表した。

 このSSDを採用したウルトラモバイルPC(UMPC)「Samsung Q1」と、12.1インチディスプレイ搭載ノートPC「Q30」が、韓国市場で6月から販売される。

 このSSDは従来のHDDよりも2倍衝撃に強く、PCを落としたり、液体をこぼした時でもHDDより容易にデータを回収できるという。これを搭載したQ1とQ30は、移動の多いビジネスマンには理想的なデバイスだとSamsungは主張している。

 また一般的なHDDよりも読み込みが300%高速(53Mバイト/秒)で、書き込みは150%高速(28Mバイト/秒)。Windows XPの起動はほかのドライブよりも25〜50%高速という。

 さらに標準的な1.8インチHDDは約50グラムだが、このSSDを採用すれば20〜30グラム軽くなる。騒音に関しても、典型的なノートPCは約30dBの駆動音を発するが、Q30は無音に近いとSamsungは述べている。

 価格はQ1-SSDが230万ウォン(2430ドル)、Q30-SSDが350万ウォン(3700ドル)。

 両モデルの仕様は以下の通り。

モデル名 NT-Q30-SSD NT-Q1-SSD
プロセッサ Intel Celeron M 753(1.2GHz) Intel Celeron M 353(900MHz)
メモリ DDR2 400MHz、512 MB DDR2 400MHz、512 MB
ディスプレイ 12.1インチWXGA(1280×768) 7インチWVGA(800×480)
グラフィックス Intel GMA 900
ビデオメモリ DVMT
ストレージ 32GバイトSSD
通信 モデム/LANコンボ、無線LAN(802.11b/g) 10/100イーサネット、無線WLAN (802.11b/g)、Bluetooth v2.0
テレビ DMB(デジタルマルチメディア放送)レシーバー内蔵
オーディオ SRS 3Dサウンドサポート、16ビットステレオ、SB Pro互換、内蔵ステレオスピーカー(2W×2)
サイズ 287.7×197.5×18.0〜23.8ミリ 227.5×139.5×24.5〜26.5ミリ
重さ 1.14キロ 751グラム

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