「デジカメ写真やムービーを3D動画にして遊びましょう」という面白いコンセプトのソフトウェアが登場した。といっても、1枚の写真を動画にするというものではなく、いかに面白くスライドショーするか、というものである。
できれば、「3D Photo DVDは〜するソフトウェアである」という文書から書き始めたかった。ソフトウェアのレビューというのは、割とそういうものである。しかし、今回ばかりは、それは私にはできなかった。その欲張りな名称の通り、内容もてんこ盛りで、一言で表現できないのだ。強いて言えば、「デジカメなどのユーザーが、撮影した写真で作品を組み立てて楽しむためのもの」ということになるだろうか。いや、それでも誤解されそうでかなり危険である。なるべく正確に記述しよう。
3D Photo DVDで行えることは、
- 複数の静止画・動画を元に、BGMなども加えて、3次元的な動きのあるアルバムやプレゼンテーションを作成する
- 作成したアルバムやプレゼンテーションをムービーとして書き出す
- もしくはスクリーンセーバにしてしまう
- 作成したムービーなどをDVD化する
- 一枚の写真に対してのフォトレタッチ、テキスト(タイトル)作成などを行う
- 写真を使ったカレンダー、封筒、カードなどをレイアウトして印刷する
といったものである。ちょっと「3D Photo DVD」という名称からは想像できないような内容であり、マジメにレビューを書こうとすると、膨大な分量のテキストになりそうな予感がするので、なるべくかいつまんでいきたいと思う。
ソフトウェアを初めて起動すると、下図のような「ホーム」が表示される。
ボタンが6つ表示され、何を行うかを選択できるようになっている。これはタブにも対応しているのだが、
- 作成─動きのあるアルバムやプレゼンテーションを作成する
- 整理─画像を並べ変えたり注釈を追加する
- 収集─扱いたい画像をまとめる
- 編集─フォトレタッチやテキスト追加を行う
- レイアウト─様々な用途の印刷のためのレイアウトを行う
- キャプチャ─作成したデータをムービーとして書き出す
ということになっている。またアイコンの上にカーソルを置けば、機能の内容がしっかりと説明される。
基本的な作業の流れは、
- 1.収集
- 2.整理
- 3.編集
- 4.作成
- 5.キャプチャー
というのが正しい流れで、レイアウトだけはやや異質なものとなっている。
だがつまるところ、「作成」だけでも十分に楽しめる。このタブだけでも、実際には「フォルダを指定してその中の画像でアルバムを作成する」ということは可能なのである。ということで、このソフトのいちばんの目玉、「作成」にフォーカスしていこう。
さて、作成タブをクリックすると、左側に「スタイル」というタブ表示される。このスタイルに含まれているのがいわばテンプレートであり、このテンプレートが豊富であり、3Dバリバリなのである。このサンプルをすべて掲載すればこのソフトの8割を紹介したといってもいいくらいだ。すべて選択するとすぐにメイン画面でプレビューできるという点が非常によい。
ここでは代表的なスタイルをいくつか紹介しよう。
まず「アルバム」これは立体的にページめくりしながらフォトアルバムを再生するというものだ。
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