無償アップグレードでCPUは1.3GHzへ〜処理速度と堅牢性を高めた新型Let's note R4

パナソニックでは2006年春モデルとして、新型Let's note R4/T4/W4/Y4を発表。なかでも注目すべきは「R4」だ。高い性能と機動性を両立させたモバイルPCの開拓者であり、なおかつ、現在でも同分野の最高峰に座する製品だが、今回は“耐100kg級ボディ”を宣言し、新たな一歩を踏み出した。

 PCを買う際、製品の選択はもちろん、それ以外に、購入経路の絞り込みにも悩む場合が多くなってきた。家電量販店などの店頭へ出向き、さまざまなメーカーのPCを自分の目で確かめつつ買うのもいいだろうし、買うべき製品が明確に決まっているなら、価格を比較しつつ、オンラインショップで購入してもかまわない。

 さらに、“メーカー直販サイト”での購入も、現在では有力な選択肢になっている。その最大の魅力はカスタマイズ、つまり、構成が自由に選べるということだ。特に、モバイルPCの場合は、デスクトップPCとは異なり、自作パーツを買い漁って、自分の目的に最適な性能のマシンを組むという手段はほぼ不可能なため、カスタマイズ可能なメーカー直販サイトは、実に有用な存在といえる。

 以前は直販といえば、小売チャネルでの流通経路を持たず、ダイレクト販売に特化した(米国系企業をはじめとする)PCメーカーの得意分野だった。しかし現在では、国内大手PCメーカーのほとんどが、自社製品の直販サイトを用意している。当然ながら、これは小売流通をなくそうというのではなく、あくまでも、各々の購入者が自分にとって最適な手段を選べるよう、販売チャネルを広げたにすぎない。


今回、R4では新色の追加はなく、従来どおり11色からカラー天板の選択が可能。一方、W4、T4では「チョコレートノアール」が外され、新色として「ミントウォーター」が追加された


Let's noteシリーズでは「軽量」「タフ」に加え、「長寿命」も大きな特徴だ。これは、「本体が長く使える」「標準バッテリでの長時間駆動」という2つの意味を含んでいる。このLet's note R4では、本体に収まる小型バッテリを採用しつつ、約9時間もの駆動が可能だ

 なかでも、パナソニックのモバイルPC直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、かなり早い時期から、さまざまなカスタマイズオプションを提供してきた。より大容量のハードディスクやメモリの実装といった“性能面”はもちろん、多彩なカラー天板や、かな印字を省略したローマ字すっきりキーボードなど、“デザイン面”での選択肢も積極的に広げてきた点が大きな特色となっている。

 同社のLet's noteシリーズは、「R」「T」「W」「Y」の全モデルで一貫して、“軽量”かつ“タフ”なボディ、“標準バッテリでの長時間駆動”という、高い基本性能・機能を誇ってきた。これに加え、直販サイトでの豊富なカスタマイズオプションが、多くのパーソナル/ビジネスユーザーに受け入れられ、Let's note自体の人気も着実に高めてきたのは紛うことなき事実だろう。

大容量HDD・メモリに加え、Pentium M 773の搭載でハイエンドモバイルを追求可能

 そして、今回発売される新型Let's note R4では、これまでにない、注目すべき提案が用意された。それは“CPUの無償アップグレード”だ。店頭販売向けモデルを含む標準仕様のR4では、CPUに1.2GHzの超低電圧版Pentium M 753を搭載しているが、マイレッツ倶楽部では、100Gバイトの大容量ハードディスクを選択した購入者を対象に、1.3GHz(超低電圧版Pentium M 773)へのアップグレードを提供する。

 同構成ではメモリも無償で256Mバイト増設され、標準搭載の512Mバイトと合わせて、768Mバイトとなるキャンペーンも実施している。また、このキャンペーンを利用すれば、512Mバイト増設(合計1Gバイト)を行いたい場合でも、15,000円(通常は37,800円)の追加料金だけですむ。これらのアップグレードを獲得するには、2月16日午後1時までに注文を完了する必要があるが、R4が有する最高峰のモバイル性能に、さらに高い処理能力が搭載可能な唯一のチャンスだけに、購入を計画している人には見逃せないキャンペーンに違いない。

 もちろん、標準仕様の1.2GHzの超低電圧版Pentium M 753でも決して問題はなく、十分な性能を提供してくれる。しかも、モバイル用途のマシンなのだから、CPUはもちろん、ハードディスクやメモリもさほど奢らなくともと思う人もいるかもしれない。たしかに、ネットワーク環境の拡大や接続速度の向上により、社内サーバに処理を任せたり、あるいはパーソナルユースでもWebアプリケーションを利用する場合など、クライアントとしてのマシン運用であれば、さほど高い性能は要求されない。


Let's note R4にはUSB2.0端子(2基)が装備されている。最近のDVカメラでは、USBビデオクラスに対応している製品もあり、USB2.0経由での動画取り込みも可能だ。しかも、マイレッツ倶楽部のハイエンド仕様R4であれば、システム性能に余裕があるため、動画編集などの作業も十分快適に行える

 しかし、普段から常にノートブックPCを持ち歩いているユーザーなら実感しているに違いないが、なんだかんだいっても、スタンドアローンでの利用が大きな割合を占めている。特に外出先では、無線LANアクセスポイントにでも張り付いていなければ、高速回線が利用できるわけではない。

 たとえば、営業ビジネスマンであれば、出先で地図を頻繁に使うかもしれない。その場合、地図サイトやWebベースの地図アプリケーションを利用するのも1つの手だが、実際のところ、接続速度の関係でストレスを感じるケースも多いだろう。しかし、マシン性能に余裕があれば、地図ソフトを丸ごとインストールしてしまえばいい。フルインストールすると、10Gバイト近くのHDD容量を食ってしまうものもあるが、マイレッツ倶楽部のLet's note R4ハイエンドモデルであれば、100Gバイト搭載で問題にはならず、CPUやメモリの面でもまったく不安はないというわけだ。

R4もついに“耐100kg級ボディ”に。さらに“3つの安心”で万が一の事態にも対応

 今回のLet's note新型モデル発表にともない、マイレッツ倶楽部では「ハイエンドモデルの追求」をテーマに掲げている。これに沿って、R4では前述のとおり、100GバイトHDDを標準搭載したモデルを用意し、1.3GHz CPU(超低電圧版Pentium M 773)への無償アップグレードも提供しているわけだ。さらにW4では、120GバイトHDDの搭載も可能である。また、メモリ256Mバイトを無償、512Mバイトを15,000円で増設できるキャンペーンは、R4だけではなく、T4、Y4(いずれもHDD100GBモデルが対象)、W4(HDD120GBモデル)においても実施中だ。


見かけ上は従来のR4とほぼ変わらないが、今回のモデルから、W4/T4と同じく“耐100kg級”を宣言。天面全体で耐圧100kgの加圧振動試験、30cm・26面での落下(非動作時)の試験を実施し、パスしている。いうまでもなく、これはボンネット構造のマグネシウム天板や、衝撃吸収材によるハードディスクの保護といった各部での工夫により、実現されている

 しかし、“ハイエンド”なのは性能面での提案だけではない。サービス面でも3つの“安心”を用意し、直販サイトとしての充実度を高めている。

 そもそも、Let's noteでは“タフ”な筐体(および、その内部構造)も重要な要素となっており、すでにT4とW4では“耐100kg級ボディ”をアピールしてきた。これは首都圏の満員電車内で実測されたノートブックPCに加わる圧力・分布をもとに、100kgf加圧振動を実験室で再現を行い、耐久性能を実証したものだ。そして今回からは、R4も“耐100kg級ボディ”を宣言している(従来モデルは耐50kg級)。

 しかし、いくら“タフ”だからといっても、毎日持ち歩くものだけに、万が一の事態に遭遇することはありえる。そこでマイレッツ倶楽部では、「3年保証」(部品代、修理代も無償の3年保証に加え、偶然の事故も保証する「3年特別保証」も選択可能)、「クリニックサービス」(購入後1年から2年の間に、神戸工場でリフレッシュ点検を実施)、「最短3泊4日でのダイレクト修理」(神戸工場へのピックアップ修理)を提供中だ。

 標準サービスとなるのは「3年保証」のみで、ほかは実費負担が必要だが、とりわけビジネスユーザーにとっては、メインマシンが使用不可能になる事態は大きな“損害”となりうるだけに、有償でもこうしたサービスが用意されているのは見逃せない要素に違いない。

提供:松下ネットワークマーケティング株式会社
企画:アイティメディア営業局/制作:+D PCUPdate編集部/掲載内容有効期限:2006年2月21日

無償アップグレードでCPUは1.3GHzへ〜処理速度と堅牢性を高めた新型Let's note R4

Let's note R4

10.4型TFT液晶(1024×768ドット)ディスプレイ搭載、耐100kg級タフボディ、標準バッテリーで世界最長駆動時間 (*
* 10.4型液晶搭載ノートPCとして
CPU
超低電圧版インテル PentiumM 753/773(1.2GHz/1.3GHz)
チップセット
インテル 915GMS
RAM
標準512 MB DDR2 SDRAM・最大1GB
無線LAN
IEEE802.11a(J52/W52/W53)/b/g
HDD
60GBもしくは100 GB Ultra ATA100
インターフェース類
USB2.0×2、LAN(100BASE-TX、10BASE-T)、モデム、PCカードスロット、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレイ(アナログRGB・ミニDsub15ピン)、マイク入力、オーディオ出力
バッテリ駆動時間
約9時間
外形寸法
幅229×奥行183.5×高さ24.2/41.6 mm(前部/後部)
質量
約999g
落下試験
非動作時30cm(26面)
耐圧力
100kgf{980N}

Let's note Y4

14.1型TFT液晶(1400×1050ドット)ディスプレイ搭載、光ドライブ内蔵で世界最軽量クラス
CPU
低電圧版インテル PentiumM 773(1.6GHz)
チップセット
インテル 915GMS
RAM
標準512 MB DDR2 SDRAM・最大1GB
無線LAN
IEEE802.11a(J52/W52/W53)/b/g
HDD
60GBもしくは100 GB Ultra ATA100
インターフェース類
USB2.0×2、LAN(100BASE-TX、10BASE-T)、モデム、PCカードスロット、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレイ(アナログRGB・ミニDsub15ピン)、マイク入力、オーディオ出力
光学式ドライブ
スーパーマルチドライブ
バッテリ駆動時間
約7時間
外形寸法
幅309×奥行243×高さ33/46 mm(前部/後部)
質量
約1530g
落下試験
非動作時30cm(26面)/動作時10cm(底面)
耐圧力
50kgf{490N}

Let's note W4

12.1型TFT液晶(1024×768ドット)ディスプレイ搭載、120GBハードディスク搭載、光学ドライブ内蔵で世界最軽量
CPU
超低電圧版インテル PentiumM 773(1.3GHz)
チップセット
インテル 915GMS
RAM
標準512 MB DDR2 SDRAM・最大1GB
無線LAN
IEEE802.11a(J52/W52/W53)/b/g
HDD
60GBもしくは120 GB Ultra ATA100
インターフェース類
USB2.0×2、LAN(100BASE-TX、10BASE-T)、モデム、PCカードスロット、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレイ(アナログRGB・ミニDsub15ピン)、マイク入力、オーディオ出力
光学式ドライブ
スーパーマルチドライブ
バッテリ駆動時間
約8時間
外形寸法
幅268×奥行210.4×高さ24.9/44.3 mm(前部/後部)突起部除く
質量
約1199 g
落下試験
非動作時30cm(26面)/動作時10cm(底面)
耐圧力
100kgf{980N}

Let's note T4

12.1型TFT液晶(1024×768ドット)ディスプレイ搭載、標準バッテリーで世界最長駆動時間 (*)、軽量バッテリーも付属
* 12.1型液晶搭載ノートPCとして
CPU
超低電圧版インテル PentiumM 753(1.2GHz)
チップセット
インテル 915GMS
RAM
標準512 MB DDR2 SDRAM・最大1GB
無線LAN
IEEE802.11a(J52/W52/W53)/b/g
HDD
60GBもしくは100 GB Ultra ATA100
インターフェース類
USB2.0×2、LAN(100BASE-TX、10BASE-T)、モデム、PCカードスロット、SDメモリーカードスロット、外部ディスプレイ(アナログRGB・ミニDsub15ピン)、マイク入力、オーディオ出力
バッテリ駆動時間
約12時間(標準バッテリー)
約5時間(軽量バッテリー)
外形寸法
幅268×奥行210.4×高さ24.9/44.3 mm(前部/後部)突起部除く
質量
約1260g(標準バッテリー搭載時)
約1040g(軽量バッテリー搭載時)
落下試験
非動作時30cm(26面)/動作時10cm(底面)
耐圧力
100kgf{980N}