過去に台湾のPCケース開発担当者と何度か話をしたことがあるが、彼らはみな「なんで日本ではこの自信作が売れないのだ。ほかの国では大人気なのに」ともらしていた。例年のCOMPUTEX TAIPEIで展示されるPCケースもかなりユニークな「形状」をした大柄な製品が多かった。ブースのスタッフに「日本ではもっとシンプルなデザインが好まれます」というと「でも台湾とヨーロッパのユーザーには喜ばれますよ」という反応がほとんど。「日本市場はあまり考えていませんよ」ともとれる台詞である。
しかし、今年のCOMPUTEX TAIPEIはどうも事情が違う。展示ブースのほとんどを占めていた「ど派手」なケースは数を減らし、その分「すっきり」としたデザインのPCケースが増えているのだ。色は目の覚めるような原色系が多いものの、それでも「ブラック」「シルバー」でまとめた製品も数をそろえている。
多くのブースで「このデザインは日本のユーザーに好まれるでしょうか」と質問されたのも興味深い。PCケースベンダーは日本のユーザーの嗜好をかなり意識しているようだ。ここでは、そういった日本のユーザーに好まれるデザインと取り入れたPCケースを紹介しよう。
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