1.8インチドライブ、ハイブリッドHDDなどを投入──シーゲイト、新HDD製品群を一挙発表(1/2 ページ)

» 2006年06月08日 23時50分 公開
[小林哲夫&編集部,ITmedia]
製品名 概要 容量 量産時期
ST18 1.8インチ 60Gバイト 2007年Q1
DB35 CE向け3.5インチ(垂直磁気記録) 80G〜750Gバイト 2006年Q3
LD25.2 CE向け2.5インチ(垂直磁気記録) 20G〜80Gバイト 2007年Q1
Savvio 10K.2 2.5インチ(高MTBF) 73G/146Gバイト 2006年Q2
Burracuda ES 3.5インチ(高MTBF/大容量) 250G〜750Gバイト 2006年Q2
Momentus 5400 PSD 2.5インチ(フラッシュメモリ搭載) 〜160Gバイト 2007年Q1
Momentus 7200.2 2.5インチ(垂直磁気記録/初の7200RPM) 80G〜160Gバイト 2007年Q1
Momentus 5400.2 FDE 2.5インチ(暗号化機能搭載) 60G〜160G 2007年Q1
Mirra Sync and Share Personal Seerver(※) Macと連携可能 320G/500Gバイト 2006年Q3
8.0GBポケットドライブ(※) 従来製品より25%容量増 8Gバイト 2006年Q3
※:日本市場への投入は未定

 日本シーゲイトは6月8日、「オンデマンド・ワールド」と題した記者向け説明会を開催し、2006年Q2から2007年に投入を予定する新たな製品群10機種を発表した。特徴、発売時期は右記および下記の通り。

 ただしこれらは世界市場におけるものであり、国内市場への外付け/ネットワークドライブ投入は未定としている。なおすべての製品において垂直磁気記録方式を採用する。

 日本シーゲイト 代表取締役社長 小林剛氏は「いろいろなデジタルコンテンツを扱う際にはストレージが必要であり、ストレージの中心はHDDである。近年はHDD必要性が高まっているのでシーゲイトには大きなチャンスである。昨年はHDDが必要な市場の97%をカバーできていたが、今年は100%のニーズに応えられるようになった。各種ニーズに合うドライブのラインアップが用意できているかどうか、これが重要だ」と述べ、2006年3月現在は参入時期など詳細については明言していなかったが、新たに1.8インチドライブ市場へも参入することも判明した。

 今回の新製品で目立つのは、やはり同社初の1.8インチドライブ「ST18」だ。設計には旧1インチドライブのチームが関わり、ST1.3で採用したG-Forceプロテクション(落下を感知し、自動的にモーターオフとヘッド待避を行う)とRun-On-Technology(定期的な振動を感知し、シーク動作を安定させる技術)も採用される(なおG-ForceはST1.3同様に、OEM採用オプションとなる)。これにより動作時で最大1500Gの耐ショック性能を実現し、かつ連続した振動時(例えばジョギング中など)でも安定した読み取りが行えるという。

 一般PCユーザーにとって興味深いのは、2.5インチのハイブリッドHDD「Momentus 5400 PSD」(関連記事参照)だろう。おおむね3、4割のHDD消費電力の削減と起動および休止状態からの復帰時間の短縮、モーター回転時間が短くなることによる本体寿命の延長などの効果が期待される。Momentus 5400 PDSは、256Mバイトのフラッシュメモリを搭載する。投入時期は2007年Q1の予定で、価格は2006年6月現在はまだ未定としている。

photophoto 展示された新製品群。ちなみに国内市場への投入が未定となっている外付けドライブ製品も展示されていた(写真=左)。新製品群の概要、およびセグメント別の製品構成。来年第1四半期までの製品群であり、概ねの分野で新たに製品を投入する予定(画像=右)

photophoto 日本シーゲイト 代表取締役社長 小林剛氏(写真=左)。1.8インチドライブ市場も参入する。今回の発表で市場の要求に100%応えられるとしている。1.8インチドライブ市場は日立GSTや東芝のほか富士通も参入を表明し、今後、競争激化が予想される市場だ(画像=右)
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