「Intel 965 Expressファミリー」は、6月6日に正式リリースされたばかりのインテル最新チップセットだ。COMPUTEX TAIPEIの会場では早速同チップセットを搭載したマザーボードがずらりと並び、来場者の注目を集めていた。
Intel 965 ExpressファミリーはCore 2 Duoに最適化したデスクトップPC向けのチップセットだ。グラフィックスコアを内蔵したG965およびQ965/Q963、内蔵グラフィックス機能を持たないP965で構成される。CPUのソケット形状はLGA775で、Core 2 DuoのほかPentium DやPentium 4といった現行のCPUにも対応する。なお、サポートされるFSBは1066/800/533MHzだ。
主なアップグレード点としては、メインメモリの最大容量がこれまでの4Gバイトから8Gバイトに倍増し(Q963を除く)、対応メモリが従来のDDR2-667/533/400から、DDR2-800/667/533(Q965とQ963を除く)となったことだ。メモリアクセスを最適化する「Fast Memory Access」機能や、冷却ファンの回転数を細かく制御する「Quiet System Technology」の導入が目新しい。
サウスブリッジはICH7からICH8となり、サポートするシリアルATAポートが4から6に、USB 2.0ポートが8から10に増えている。ICH8もノーマルの82801HB(ICH8)、RAID 0/1/5対応の82801HR(ICH8R)、ViiV対応のICH8-DHなどがラインアップされる。
グラフィックス機能を統合したIntel G965チップセットの特徴は、動画再生用のハードウェア回路を新たに搭載したことだ。その名もGMA(Graphics Media Accelerator)X3000で、従来の同950からジャンプアップしている。GMA X3000は、これまでの3D/2Dの描画エンジンに加え、「Clear Video Technology」と呼ばれるWMV9-HDの再生支援、デインターレーシング、さまざまな画質調整機能を備える。HDMI出力のサポート(1080pまで)もポイントだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.