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ちょっと気になるネットの話題「ねとらぼ」
連載2006年06月20日 10時45分 更新
元麻布春男のWatchTower「Windows Vista編」:第2回 Windows Aeroの謎に迫る (2/2)Vistaのパフォーマンス評価ツールを試したところ……さて、Windows Vistaには、パフォーマンス評価ツールと言われるものが内蔵されている。このツールでGeForce 6800 GTとGeForce 7600 GSはどのような評価になるのだろう。GeForce 6800 GTがVista β2内蔵のドライバでサポートされているのに対し、GeForce 7600 GSはサポートされていないため、一応、GeForce 6800 GT+Vista内蔵ドライバ(画面1)、GeForce 6800 GT+NVIDIAドライバ(画面2)、GeForce 7600 GS+NVIDIAドライバ(画面3)の3通りについて、純正評価ツールの結果を見てみた。 なお、画面2にのみ「パフォーマンスの問題」という表示があるが、これが影響しているのは「Windowsの開始」であり、開始した後のWindowsの性能ではない。ちなみに、この警告が問題にしている「スタートアップ プログラム」とは、Vista内蔵のデスクトップ検索のインデクサーであり、サードパーティ製アプリケーションではない(インデクサーはVistaから導入される優先順位の低いI/O処理を用いるため、フォアグラウンドに対する影響は最小限に抑えられているはずである)。また、この警告は画面1と画面3の場合にも表示されていたが、筆者がうっかり消してしまった(確認のため詳細を表示して、OKボタンを押すと、とりあえず消えてしまう)ため、画面にはないだけで、インデクサーはいずれの場合もバックグラウンドで動いている可能性がある。 それはともかく、パフォーマンス評価の下2つ、グラフィックスとゲーム用グラフィックスの項だが、グラフィックスではGeForce 6800 GTが、ゲーム用グラフィックスではGeForce 7600 GSが上回る結果となっている。だが待ってほしい。筆者が問題にしているのはAeroの性能であって、ゲームの性能ではない。このカテゴリ評価には納得しがたいものがある。また、総合評価はいずれも3だが、3というのは左図にあるようにAeroが十分に実行できる、とされている。また、GeForce 6800 GTとGeForce 7600 GSで同じ評価という点も疑問に感じる部分だ。 実は、このパフォーマンス評価ツールの実体(この数字を算出するのに使われているプログラム)は、WinSAT.exeと呼ばれるコマンドラインのツールで、Windows XPでも動作させることが可能だ。さまざまな引数を渡して実行することで、CPUやメモリ、ハードディスク、グラフィックスなど、システムの性能を測ることができる。筆者が知りたいのはAeroを利用する上での性能だが、これについてはdwmという引数で実行することで分かる、とされている。 そこで、このWinSATをWindows XPで動作させてみた結果が右のグラフだ。その結果は、これまたGeForce 6800 GTの圧勝なのである。言い換えれば、GeForce 7600 GSが勝っているのは、グラフィックスメモリの容量以外ない、といってまず間違いない。 まだまだ調整不足が目立つVista β2のWindows AeroVista β2において、Aeroの使い勝手はどうやらグラフィックスメモリの容量で決まる。とくに高解像度で利用しようと思ったら、256Mバイトでは不足で512Mバイト必要になる、というのが現状のようだ。しかし、512Mバイトのグラフィックスメモリというのは、尋常な数字ではない。スタンドアロンのカード製品でも種類が限られるし、チップセット内蔵グラフィックスでは絶望的な数字である(全体でも1Gバイトしかないメモリの半分をグラフィックスメモリ、それもAeroを使うためだけに消費しろというのだろうか)。 さすがに最終版のWindows Vistaにおいて、このような仕様になるとは思えない。が、間違いなく言えるのは、Aeroに関してはチューニングや調整がまだまだ不足している(ひょっとするとWindows Vistaで最も遅れている部分かもしれない)ということだ。しかし、Windows Vistaで「目玉」的な機能に祭り上げられてしまったAeroを今更なしにはできないだろう。次のリリース(おそらくはRC1)でどれくらいの進歩があるのか、気になるところだ。 なお、今回はNVIDIA製グラフィックスカードのみ見てきたが、次回はATI製グラフィックスカードについても試してみたい。 元麻布春男氏のプロフィールフリーライター。IBM PC/AT互換機以前からPCの世界に入り、さまざまなメディアでPCに関する評論やレビュー、コラムなどを執筆。とくに技術面での造詣が深く、独特の切り口による分析記事は人気が高い。 関連記事
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