この夏1番のお買い得ノート――「HP Pavilion Notebook PC dv5200/CT」(1/2 ページ)

» 2006年06月28日 10時46分 公開
[兼子忍,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは、久しぶりの国内投入となる「HP Pavilion」ブランドから、14インチ/15.4インチのワイド液晶を搭載する2つのノートPCを発売した(関連記事参照:10万円を切るCoreDuo搭載ノートも)。ここでは後者の「HP Pavilion Notebook PC dv5200/CT」を紹介しよう。

 なお、同社の直販サイト「HP DirectPlus」では、マシンの基本仕様を自分好みにカスタマイズできる。Celeron Mと512Mバイトのメモリ、コンボドライブなどを搭載した最小構成で8万4000円、CPUをCore Duo T2300Eに変更しても11万円台からと、コストパフォーマンスの高さが売りの1つだ。1000台限定の発売記念モデルはまたたく間に完売してしまったが、普通に購入した場合でも割安感がある。

CTOを活用すれば性能重視の構成も

 今回試用した評価機は、CPUにCore Duo T2300E(1.66GHz)を採用し、1GバイトのPC2-5300メモリと100GバイトのHDD、そしてDVDスーパーマルチドライブを搭載する。価格のインパクトが強すぎるせいか、たんに安いノートPCにも見えてしまうが、メインマシンとして十分快適に使える構成を選択可能だ。また、CTOメニューではCPUにCore Duo T2500(2.00GHz)を選べるほか、メモリは最大2Gバイト、HDDは120Gバイトまで搭載可能と、性能を重視するユーザーにとってもまったく不満のないマシンを仕立てることができる。

 ただし、グラフィックスはIntel 945GM Express内蔵機能で固定され、強化手段はない。最新の3Dゲームを堪能するのは辛いだろう。また、グラフィックス用メモリはメインメモリから最大128Mバイトが流用されるため、購入するさいはできるだけ多くのメモリを搭載したいところだ。ちなみに、CTOで最小構成の512Mバイトから1Gバイトにメモリを増設すると2万円、2Gバイトに増やした場合は5万円の追加出費が必要になる。底面にある2基のメモリスロットには簡単にアクセスできるので、価格を考えれば増設用メモリは別途購入し、自己責任で装着することも検討したい。

右側面に光学ドライブを備える。標準搭載のコンボドライブのほか、DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブも選択可能(+8000円/写真=左)。底面のねじを3本外すとメモリスロットにアクセスできる(写真=右)

手軽に音楽やDVDを再生できるインスタント機能

 個人向けノートPCという本機の位置付けをもっともよく表わしているのが「QuickPlay」だ。これは電源がオフの状態からでもすばやくメディアファイルを再生する機能で、DVDや音楽CD、HDD内に保存したMP3ファイル、静止画ファイルの再生が行える。

 キーボード奥のQuickPlayボタンを押すとメニューが起動し、ここからDVD再生、音楽再生、写真表示それぞれの機能を呼び出す仕組みだ。HDD内のMP3ファイルは好みの曲をプレイリストに登録できるが、再生可能なのは「共有ミュージック」フォルダに保存したものだけになる。一方、Windowsを起動した状態でQuickPlayボタンを押すと、インスタント機能とまったく同じ操作性、機能を持つ再生アプリケーションが起動し、プレイリストを相互に共有可能だ。

QuickPlayでのプレイリスト再生も可能(写真=左)。カラープロファイルなど設定項目は多岐にわたり、細かく調整が行える(写真=右)

 実際に音楽を再生してみたところ、本体にサブウーファーを搭載しないため低音部の迫力は物足りないと感じた。もっとも本体正面に搭載されたALTEC LANSING製スピーカーは、ボリュームをやや大きめに調整してもクリアな音質で音を楽しめる。プライベートルームで使う音楽再生機として不満なく活用できるだろう。

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