手書き入力“補助”機能を搭載したディスプレイを開発――ソニー“けっして”冗談では“まったく”ありません

» 2006年07月05日 15時13分 公開
[ITmedia]
「SDM-E96D」

 Sony Europeはこのほど、液晶ディスプレイ「E」シリーズ2モデルを発表した。アナログデバイスを補助するための新デザインを採用しており、同ディスプレイを利用することで、煩雑になりがちなオフィスのデスク周りを“すっきり”と整理することが期待できる。

 発表されたのは「SDM-E96D」と「SDM-E76D」の2モデル。いずれも1280×1024ドット表示に対応し、SDM-E96Dが19インチ、SDM-E76Dが17インチサイズのTNパネルを採用する。主なスペックほぼ共通で、視野角が上下/左右160度、輝度300カンデラ/平方メートル、応答速度8ms。コントラストのみSDM-E96Dが700:1、SDM-E76Dが600:1となっている。またインタフェースとして、DVI-DとアナログRGBの2系統を装備する。

 “Tidy desk, tidy mind”をコンセプトに掲げるEシリーズ最大の特徴は、液晶下部にアナログ入力デバイス(ペン)を置くためのくぼみと、アナログ表示デバイス(ポストイット)を貼り付けるスペースを設けた点だ。この新デザインにより、とっさの手書き入力にも対応できるほか、机の上に散らばるボールペンやリマインド用のメモ、液晶の額縁に無造作に貼られた付箋などを一掃できる、ような気にさせてくれる。

液晶下部に付箋を活用するためのスペースを設置(写真=左)。某編集部 ●女史のデスク周りもこのディスプレイを使うことで整理・整頓が期待できるかもしれない(写真=右)

 一見すると冗談のようにも思えるが、ソニー広報によれば「(この製品は)けっしてジョークの商品ではまったくありません」とのこと。なお、残念ながら国内市場への投入予定は今のところないとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  7. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. 日本HP、“量子コンピューティングによる攻撃”も見据えたセキュリティ強化の法人向けPCをアピール (2024年03月28日)
  10. そのあふれる自信はどこから? Intelが半導体「受託生産」の成功を確信する理由【中編】 (2024年03月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー