インテルの新チップセット「Intel P965 Express」を搭載したマザーボードが、今週2モデル登場した。
第1弾はギガバイトの「GA-965P-DS3」で、木曜日から複数のショップで販売が始まっている。価格は2万円前後。在庫はやや少数だが、アキバ全体で見ればすぐに売り切れる可能性は低い。
製品: | ギガバイト「GA-965P-DS3」 |
入荷ショップ | |
フェイス秋葉原本店 | 1万9770円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 1万9800円 |
クレバリー1号店 | 1万9944円 |
パソコンショップ・アーク | 1万9980円 |
カクタソフマップ | 1万9980円 |
高速電脳 | 1万9980円 |
BLESS秋葉原本店 | 1万9980円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 2万580円 |
第2弾は、MSIの「P965 Neo-F」。先週金曜日の夕方にパソコンショップ・アークが滑り込みで入荷した。価格は1万5780円で在庫はごく少数。このほかにも入荷予定のショップがいくつかあるようだ。
製品: | MSI「P965 Neo-F」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 1万5780円 |
Intel P965 Expressチップセットは945Pチップセットの後継で、次世代CPU「Core 2 Duo」をネイティブでサポートしているのが特徴。メモリはDDR2 800に対応し、FSBは最大1066MHzまでサポートしている。
上位の「Intel X975 Express」チップセットを搭載したマザーボードはすでに出回っているが、Core 2 Duoを搭載するにはBIOSのアップデートが必要になる。某ショップは「X975マザーの性能を試用版のCore 2 Duoでチェックしてみましたが、動作がやや不安定でした。Core 2 Duo目当てなら、P965マザーを選ぶほうが無難でしょう」と語っており、CPUの乗せ替えはハードルがやや高い様子。4万円近い価格もあって、ハイエンド志向のユーザー以外は手を出しづらい状況だ。
このような理由からP965マザーの注目度は高く、金曜日の時点でギガバイト「GA-965P-DS3」は多くのショップで好調に売れていた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「新しいチップセットを搭載したマザーを、ギガバイトが一番乗りで出してくるのはめずらしいですね。その甲斐あって、初物好きな人たちにガンガン売れています」とうれしそうに話す。
一方のMSIは、初物1番乗りに力を入れていることで知られている。たとえばCore Duoマザー「945GT Speedster Plus」では、“先行発売バージョン”と銘打って他社より1週間近く早めに販売を開始した。実を言えば今回の「P965 Neo-F」も“先行発売バージョン”なのだ。マニュアルは英語版のモノクロコピーで、ドライバCDには何の刻印もない。希望者に後日、日本語マニュアルを送付する申込書を同梱している。
P965 Neo-Fを入荷したパソコンショップ・アークによれば、「通常の流通に乗せると出荷が遅れるため、今回は代理店の担当者が各ショップを回って商品を届けていたようです。マニュアル類は間に合わせ感が強いですが」とのこと、MSIの代理店はだいぶ無理をしたようだ。「とにかく一刻も早く市場に出したいという情熱には敬服します。結局、手を尽くした“先行発売バージョン”でさえ2番手になってしまいましたけどね」。
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