5分で分かった気になる、6月のアキバ事情2006年6月(1/2 ページ)

» 2006年07月10日 11時37分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

Blu-ray Discドライブの値下がり情報に注目が集まる日々

 6月10日に松下電器とバッファロー、アイ・オー・データ機器のBlu-ray Discドライブがアキバ各ショップで発売された。初回入荷時の価格は、内蔵型が約10万円で、外付け型が約11万円。入荷した週は10台近く売ったショップもあったが、以降は店頭に並ぶ“高嶺の花”になっており、ユーザーは指をくわえて眺めている状態だ。注目を集めつつも売れ行きに結びついていないという。

松下電器産業の内蔵型Blu-ray Discドライブ「LF-MB121JD」(写真=左)。バッファローの内蔵型「BR-H2FB」は、他製品に1日先駆けて出回った(写真=右)
アイ・オー・データ機器からは、内蔵型の「BRD-AM2B」(写真=左)と、外付け型の「BRD-UM2」(写真=右)が登場した

 とはいえこういった状況は、初物の高価な商品ではありがちで、多くのショップにとっても想定内だったようだ。ある店員は「価格の問い合わせを毎日のように受けます。値下がりを待っている人が多いのでしょう」と語り、潜在ユーザーは確実にいると見込む。また7月末にはHD DVDドライブの登場が噂されており、これにあわせてBlu-ray Discドライブの価格が下がると予想するショップは多い。いずれにせよ、最新のDVDスーパーマルチドライブが5000円台で買える現在、数万円クラスのドライブに手を出しづらいのは確かだろう。

プレスクター「PlexWriter Premium2」

 ところが、6月第3週には実売2万円前後の高級CD-RWドライブがアキバの店頭に並んだ。

 この「PlexWriter Premium2」はDVDの記録はおろか読み出しさえ行えず、しかも価格はDVDスーパーマルチの4倍もする。しかし、CD-Rへの記録に特化した製品であり、オーディオCDの記録品質を追求するユーザーに受けているという。現行のドライブではめずらしく2倍速での書き込みをサポートしているのも特徴の1つだ。

 「一部のユーザーにとっては待望の製品で、指名・即買いされている状況です」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。なお、再入荷を予定してるショップは少ないので、気になる人は在庫がある今のうちに入手しておきたい。

Athlon 64 X2の人気がやや上向き

 5月末に登場したSocket AM2対応のCPUやマザーボードは、当初から多数のラインアップが店頭に並んだ。しかし現時点では乗り換えのメリットが少ないこともあって売れ行きは芳しくなく、様子見のユーザーが多かった。6月に入ってもブレイクするには至っていないものの、徐々に人気が集まってきている。

 まずは、6月第3週にTDPが65ワットの低消費電力版Athlon 64 X2が登場。これまで出回っていた通常版よりも24ワットも消費電力が抑えられているうえ、クロック数と2次キャッシュの容量は同じモデルナンバのモデルと変わらない。価格は3000〜5000円程度高くなるが、静音志向のユーザーを中心に人気を博した。

 第5週には、Athlon 64 X2で最後の1Mキャッシュ版といわれる4000+と4400+が登場。再入荷はないと噂されており、在庫が少ないため発売当日に売り切れるショップもあった。パソコンショップ・アークは「7月末にCPUの大幅な価格改定が入るとの情報が飛び交っており、現在は買い控えの傾向が強いですが、1MキャッシュのAthlon 64 X2だけは例外です。7月初旬にはアキバ全体で売り切れる可能性が高いですね」と話す。

低消費電力版の「Athlon 64 X2 3800+」と「同4200+」。価格はそれぞれ4万円前後と5万から5万2000円だ(写真=左)。1Mバイトの2次キャッシュを2個搭載する「Athlon 64 X2 4400+」と「同 4400+」。こちらはそれぞれ、5万8000円前後と4万円強になる(写真=右)
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