フラッシュメモリをメインのデータストレージに使うゼロスピンドル“U”は、その耐衝撃性とともにデータアクセスの速さも期待されている。先日のレビューで掲載したPCMark04、PCMark05でもHDD関連テストはVGN-UX50の3倍強の値を出していた。
では、ベンチマークテストとして長い歴史を持つHDBENCHではどんな値を示すだろうか? HDBENCH Ver.3.30を用いて、ゼロスピンドル“U”とVGN-UX50の結果を並べてみよう。
なお、それぞれが搭載するCPUは前回のレビュー同様、ゼロスピンドル“U”が超低電圧版のIntel Core Solo U1400(動作クロック1.20GHz)で、VGN-UX50が超低電圧版 Intel Core Solo T1300(動作クロック1.06GHz)となっている。CPU関連の項目やグラフィックス関連の項目はCPUの違いが出ていると考えられるので留意していただきたい。
ゼロスピンドル“U” | VGN-UX50 | |
ALL | 32202 | 20663 |
Integer | 86188 | 76460 |
Float | 57464 | 51111 |
MemoryR | 40635 | 36336 |
MemoryW | 41403 | 37041 |
MemoryRW | 80658 | 72264 |
DirectDraw | 59 | 59 |
Rectangle | 20000 | 19400 |
Text | 15726 | 14311 |
Ellipse | 5455 | 5155 |
BitBlt | 770 | 586 |
Read | 52636 | 13709 |
Write | 28283 | 12971 |
Copy | 5147 | 1195 |
「Integer」「Float」といったCPU関連項目、Memoryの読み書き、描画関連の各テストの結果はゼロスピンドル“U”がCPUのクロック分だけ速い結果となっている。劇的な差がついているのはやはりHDD関連のテストで、「Read」「Write」「Copy」(データサイズは1Gバイトに指定)ともにゼロスピンドル“U”はHDDを搭載したVGN-UX50を大幅に上回っている。
ReadとCopyのテストでゼロスピンドル“U”がHDD搭載モデルの5倍弱という値を出しているのに対して、Writeテストでは2倍強という結果になっているのが興味深いところだ。
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