エプソンダイレクト「Endeavor NA101」は、B5サイズのモバイルノートPCにおいて質実剛健なモデルとして評価の高かったEndeavor NT300シリーズを継ぐモデルだ。NT300シリーズはNT350(レビュー参照)が最終モデルだが、すでに製造中止となったため、本機が事実上の後継機ということになる。
小型の本体サイズやコンセプトは継承され、12.1インチの1024×768ドット(XGA)表示対応の液晶ディスプレイを搭載。30G〜100GバイトのHDDとDVDスーパーマルチドライブなどの光学ドライブをBTOメニューから選んで内蔵できる2スピンドル機となっている。選択可能なCPUは超低電圧版のIntel Core Solo U1400(1.20GHz)、Celeron M 423(1.06GHz)で、ディスプレイ以外のコアパーツはかなり自由にカスタマイズできるようになっている点はこのクラスのノートPCとしては貴重な存在だ。
従来、どちらかというとビジネス色の強かった「Endeavor NT」シリーズから「Endeavor NA」とシリーズ名を変更したことからも分かる通り、従来モデル「Endeavor NT350」から、さまざまな点で改良が加えられた。
まずは重量だ。光学ドライブなし(ウエイトセーバー装着)のミニマム構成で約1.1キロ、光学ドライブ搭載の標準構成時でも約1.2キロと、NT350の約1.54キロから大幅に軽くなった。例えば12.1インチ液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載し、重量1.2キロほどのPCとなると、松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5」くらいしか見つからない。
また、大幅な軽量化を実現しつつ、バッテリー動作時間も長くなった。標準で付属する軽量バッテリーで約5.6時間(カタログ値/Core Solo U1400搭載時)と、NT350と比較すると倍以上の動作時間を実現する。超低電圧版CPUの採用によりパフォーマンス面で不利となることもあろうが、そもそも多少のCPU速度の差より、このセグメントの製品の場合はバッテリー駆動時間が重要になることのほうが多い。なおプラス200グラム増しになるが、オプションで用意する大容量バッテリーにより、動作時間は一気に約12.6時間まで延びる。
ちなみにバッテリー充電時間も、電源オン状態において標準バッテリーで約3時間、大容量バッテリーで約6時間とバッテリー動作時間の約半分で充電できることがポイントの1つだ。例えば大容量バッテリーを装着し、ほぼ1日バッテリーで駆動。睡眠中に充電しておくという理想的なサイクルで運用できる。
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