2スピンドルで1.2キロの“リアルモバイル”PC──エプソンダイレクト「Endeavor NA101」(1/4 ページ)

» 2006年07月28日 13時04分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo エプソンダイレクト「Endeavor NA101」(オプションのワンセグチューナーを搭載)。最小構成価格は12万9780円から(+D Shoppingで最安値をチェックする)

 エプソンダイレクト「Endeavor NA101」は、B5サイズのモバイルノートPCにおいて質実剛健なモデルとして評価の高かったEndeavor NT300シリーズを継ぐモデルだ。NT300シリーズはNT350(レビュー参照)が最終モデルだが、すでに製造中止となったため、本機が事実上の後継機ということになる。

 小型の本体サイズやコンセプトは継承され、12.1インチの1024×768ドット(XGA)表示対応の液晶ディスプレイを搭載。30G〜100GバイトのHDDとDVDスーパーマルチドライブなどの光学ドライブをBTOメニューから選んで内蔵できる2スピンドル機となっている。選択可能なCPUは超低電圧版のIntel Core Solo U1400(1.20GHz)、Celeron M 423(1.06GHz)で、ディスプレイ以外のコアパーツはかなり自由にカスタマイズできるようになっている点はこのクラスのノートPCとしては貴重な存在だ。

photo 液晶開閉ラッチは1カ所。ディスプレイオープンは片手でも簡単に行える。背面にはバッテリーが備わる。その両端にDCコネクタとモデム/LAN端子を実装する
photo 本体右側面にオーディオ入出力端子、USB 2.0×2、光学ドライブを、本体左側面にPCカード、マルチメモリカードスロット(SDメモリカード/MMC/メモリースティック)、IEEE1394、USB 2.0、アナログVGA端子、排気口を実装する。このレイアウトなら、例えばヘッドフォンとUSBマウスを併用してもケーブルが交錯することはない
photophoto 1024×768ドット(XGA)表示対応の12.1インチ液晶。輝度は十分にあるが、四隅の色が薄く見えるなど、視野角の狭さが若干気になった(写真=左)。本体底面には、SO-DIMMスロット、MiniPCIスロット、HDDスロットがある。評価機には軽量の1.8インチドライブが載るが、2.5インチドライブも搭載可能となっている(写真=右)

 従来、どちらかというとビジネス色の強かった「Endeavor NT」シリーズから「Endeavor NA」とシリーズ名を変更したことからも分かる通り、従来モデル「Endeavor NT350」から、さまざまな点で改良が加えられた。

 まずは重量だ。光学ドライブなし(ウエイトセーバー装着)のミニマム構成で約1.1キロ、光学ドライブ搭載の標準構成時でも約1.2キロと、NT350の約1.54キロから大幅に軽くなった。例えば12.1インチ液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載し、重量1.2キロほどのPCとなると、松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5」くらいしか見つからない。

photo 標準で付属する7.4ボルト 5200ミリアンペアアワーの軽量バッテリー。7.4ボルト 1万3000ミリアンペアアワーの大容量バッテリーは7月末より受注開始の予定だ

 また、大幅な軽量化を実現しつつ、バッテリー動作時間も長くなった。標準で付属する軽量バッテリーで約5.6時間(カタログ値/Core Solo U1400搭載時)と、NT350と比較すると倍以上の動作時間を実現する。超低電圧版CPUの採用によりパフォーマンス面で不利となることもあろうが、そもそも多少のCPU速度の差より、このセグメントの製品の場合はバッテリー駆動時間が重要になることのほうが多い。なおプラス200グラム増しになるが、オプションで用意する大容量バッテリーにより、動作時間は一気に約12.6時間まで延びる。

 ちなみにバッテリー充電時間も、電源オン状態において標準バッテリーで約3時間、大容量バッテリーで約6時間とバッテリー動作時間の約半分で充電できることがポイントの1つだ。例えば大容量バッテリーを装着し、ほぼ1日バッテリーで駆動。睡眠中に充電しておくという理想的なサイクルで運用できる。


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