8月5日の深夜0時にIntelのデスクトップ向け新CPU「Core 2 Duo」の販売が始まった。登場したのは上位からE6700、E6600、E6400、E6300の4モデル。全ラインアップが好調に売れているが、約4万円でもっとも値頃感の高いE6600は、複数のショップが再入荷しても即日完売するほどの大ヒットを記録した。8月末には残り3モデルの在庫が潤沢に確保されるようになったが、E6600だけは品薄になっている。
約1カ月経っても衰えない人気について、高速電脳は「Pentium Dは消費電力でAthlon 64 X2に完敗しており、多くの人がAMD側に流れました。発熱量を半分近くまで下げ、性能面も向上させたCore 2 Duoの登場で、一気に形勢が逆転しました。ゴールデンウィークの頃から注目を集めていたので、現在の状況は予想できましたね」と語る。
また、ヒットの理由について「Core 2 Duoの価格が、初回からこなれているのも大きいです。最上位のE6700でさえ7万円台前半、最下位のE6300なら2万円台前半。5万円以下の予算でCPUとマザーをそろえられるので、買い換えを予定していたユーザーには非常に魅力的だと思います」(ツートップ秋葉原本店)といったコメントも多く聞いた。
一方のAMDは、Core 2 Duoとのパフォーマンスを比較する公開ベンチマークイベントを敢行。お盆の真っ最中にTSUKUMO eX.とドスパラ秋葉原本店で開催し、100人以上のユーザーを集めた。これに対して後日Intelも同様のベンチマークイベントを開催するなど、メーカー同士のつばぜり合いがアキバで展開された。
AMDは、7月に新ソケット「Socket AM2」に対応したCPUをリリースした。徐々にユーザーを獲得しているが、8月末現在はSocket 939タイプのAthlon 64 X2に注目が集まっている。Core 2 Duoに負けない人気を博しており、入荷したショップは店頭に大きなPOPを張り出すほどだ。この人気をSocket AM2へ引き継げるかが、今後のCPU情勢の鍵を握りそうだ。
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