高速・省スペース・多機能の3拍子がそろったモノクロレーザー複合機――キヤノン「Satera MF3220」 これ1台で“SOHO”が変わる(2/2 ページ)

» 2006年09月01日 12時00分 公開
[PR/ITmedia]
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関連リンク

Satera MF3220の製品情報

身近に使えるハイコストパフォーマンスモデル


Satera MF5770の製品情報

ネットワークボード標準装備のフラッグシップモデル


情報のデジタルデータ化が簡単に行え、SOHO向けの機能も豊富

 PCの低価格化が進み、SOHOでもPCやインターネットを存分に活用する人は確実に増えているが、こと書類などの整理は旧態依然のままというケースが意外と多いのではないだろうか。文書の保存はかなりの場所を必要とするし、何かと手狭なSOHO環境ではそのようなスペースの余裕がほとんどないと言うのが現状だ。

 そこでお勧めしたいのが、書類の電子化である。確かに1つ1つの書類をスキャンしてPCに取り組むのは面倒なのだが、一度デジタルデータ化してしまえば元の文書は不要になり、書類の検索作業もPCで簡単に行えるようになる。昨今のPCではHDDの大容量化が顕著で、データの保存場所に悩まされることも少ないはずだ。大切なデータはDVDやCDメディアにバックアップすればよく、書類の電子化は省スペースかつ仕事の効率化に大きく貢献してくれる。

PDFファイルなどの作成がワンクリックで行える高機能な付属ユーティリティ「MF Toolbox」

 Satera MF3220は、ビジネス向けモデルだけあって添付ソフトウェアがビジネス利用に最適化されており、文書のデジタルデータ化やファイリング作業を支援するソフトが充実している。

 スキャナ機能をPCと連携させる付属ユーティリティソフト「MF Toolbox」は、本機のスキャナ機能の6つの動作(メール/OCR/保存/PDF/スキャン-1/スキャン-2)を手軽に選択できる。スキャンした画像をPDF/指定フォルダに保存したり、メールソフトに添付したり、あらかじめ指定したアプリケーションにデータを渡すことがワンタッチで行える。MF Toolboxを使えば、スキャンのたびにドライバを呼び出すことなくPDF化まで一気に進めるので、効率的に文書の電子化作業が行えるわけだ。

 スキャン時にOCR処理して原稿の文字部分をテキストデータとして認識させる「テキスト付きPDF」や、PDFのファイルサイズをコンパクトにする「高圧縮PDF」、複数の原稿を1つのPDFファイルにまとめられる「複数ページPDF」といった便利機能がドライバで簡単に設定できるのも魅力だ。これらにより、大量のPDFファイルの中から特定のキーワードを持つファイルだけを検索するといったことが気軽に行える。“紙時代”では考えられなかった利便性が、わずかな作業で手に入れられるのだ。

 また、MF Toolboxのスキャン-1/スキャン-2ボタンにはユーザーが任意のソフトウェアを割り当てることができる。試しに筆者が普段使っているAdobe Acrobat 7.0 Standardをスキャン-1に、Googleのフリーの画像編集ソフトウェアのPicasa2をスキャン-2に登録したところ、割り当てたボタンをクリックし、呼び出された画面にあるスタートボタンを押すだけで画像データをソフトに受け渡せた。普段利用するソフトウェアが決まっているのであれば、2ステップで必要なものをデジタルデータに変換可能だ。

「スキャン-1」ボタンにAdobe Acrobat 7.0 Standardを登録してみたところ(画面=左)。TWAINやWIAに対応しているソフトであれば、ここに登録可能だ。MF Toolboxを使えば、該当ソフトの起動→スキャナドライバの呼び出し→スキャン実行というステップが省略できる(画面=中央)。PDF設定ではテキストデータの抽出や圧縮率の変更が簡単に行える(画面=右)

新採用のソフトウェアで文書管理もラクラク

 ほかにも、スキャンしたデータにOCRをかけてテキストデータへ変換してくれる読取革命Liteと、スキャンデータや各種ビジネスデータを簡単にファイリングできるファイル管理革命Liteのバンドルソフトウェアに注目したい。この2つのタイトルはSatera MF3220では本機にしか付属しておらず、ほかのモデルとの差別化にもなっている。

 読取革命Liteは付属ユーティリティMF ToolboxのOCRボタンに、ファイル管理革命LiteはPDFボタンに関連付けられており、そのボタンをクリックするだけでデータを受け渡し可能だ。

 ファイル管理革命Liteは、スキャンデータの管理だけでなく、既存のビジネス文書の管理にも役立つ便利ツールである。特定のフォルダを「キャビネット」として登録すると、そのフォルダ内にあるデータをチェックし分かりやすくサムネイル表示してくれるため視覚的に大変分かりやすい。複数ページにわたる文書であっても全ページをサムネイル表示し、フォーマットの異なるファイルをグループ化できるのも便利だ。また、独自のビューア機能を備え、個別にアプリケーションを立ち上げることなくファイルを表示できるのもうれしい機能と言える。

 もう1つの読取革命Liteは、スキャナでPCに取り込んだファイル(文書や画像)を読み込んでテキスト/Wordファイルとして保存する。バンドルソフトウェアはとかく機能が制限されがちだが、OCRのエンジンは製品版と同じで、サムネイル表示可能なファイル形式やテキスト抽出可能なファイル形式も変わりなく、十分に実用的だ。

 さらに両ソフトとも開発元がパナソニック ソリューションテクノロジーであり、相互に連携が図れているのも見逃せない。例えばファイル管理革命Liteからファイルのドラッグ&ドロップで読取革命Liteが起動でき、読取革命Liteで修正したテキストデータが、ファイル管理革命Liteに反映されるといった具合だ。前述のMF Toolboxとあわせてこれらのソフトウェアを活用すれば、仕事の効率化がかなりの部分で促進されるだろう。

読取革命Liteはスキャンしたデータに認識枠を設定し、その枠ごとにOCRを行う仕様になっている(画面=左)。複雑なレイアウト文書の場合、認識率が低くなったりするので、認識枠の再設定などを行えば認識精度を高められる。中央の画面はファイル管理革命Liteで、ファイルの中身をサムネイル表示してくれるため視覚的にビジネスファイルを管理できる。PC用のプリンタドライバは同社ではおなじみのものでページ設定/仕上げ/印刷品質のタブごとに設定を行う(画面=右)

コストパフォーマンスは非常に優秀。ネットワーク対応の上位機も用意

節電ボタンを押せば、待機消費電力を5ワット以下に引き下げることができる。SOHOにやさしい仕様だ

 Satera MF3220をハードウェアとソフトウェアの両面で見て来たわけだが、高速な印刷/コピー性能を持ち、充実したビジネス向けツール類を同梱しながら、実売価格で3万円前後とプライスパフォーマンスは非常に優秀である。レーザープリンタ/コピー/カラースキャナの1台3役を備えており、A4モノクロのレーザープリンタの選択候補だけでなく、コピー機の代替えを検討しているユーザーにも本機は強力なパートナーになってくれるはずだ。

 なお、より高機能を求めたいのであればフラッグシップモデル「MF5770」(標準価格11万8000円/実売6万5000円前後)をチェックしたい。MF5770はA4モノクロ毎分20枚のプリンタ/コピー部に、CCDイメージセンサによる最大1200dpi×2400dpiのスキャナ機能とA4スーパーG3のFAX機能、さらにADFと有線LAN端子を標準で装備している。MF3220はMF5770からFAX機能とADF、有線LANを省き、スキャナ部のイメージセンサをCISへと変更したモデルと考えると分かりやすい。MF5770はマルチファンクションを徹底追求したモデル、MF3220は必要十分に機能を絞り込んだモデルと言えるだろう。

Satera MFシリーズの最上位機MF5770

 仕事でレーザー複合機を使うにはサポート面で不安を覚えるユーザーがいるかもしれないが、本機には標準で1年間の無償保証が付くほか、平日は9時〜20時/土日祝は10時〜17時まで対応してくれる電話サポート(1月1日〜3日は除く)が提供される。加えて、有償ながら3〜5年間の保守サービスや年間保守契約制度などの各種サービスも用意されている。このあたりは、自分のスキルに応じて最適なものを選択したい。

 本レビュー記事を読んでMF3220/MF5770に少しでも興味を持ったならば、さらなる活用例を紹介した同社のスペシャルサイト「MF5770/MF3220 SPECIAL SITE」を訪れるとよいだろう。MF5770/3220をより使いこなすテクニックだけでなく、起業/独立を目指すユーザー向けにその心得やノウハウが提供されているので、SOHOユーザーにも最適なコンテンツと言えそうだ。

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提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年9月30日