「Core2 Duo」「Intel G965」構成の新世代コンパクトPC──デル「Dimension 9200 C」(1/2 ページ)

» 2006年09月20日 10時09分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
Dimension 9200CはCore2 DuoとIntel G965を搭載した省スペースPC。筐体のデザインは従来モデルのDimension 5150Cを踏襲している

 デルから省デスクトップPC「Dimension 9200C」が登場した。ミドルレンジPCである5150Cの上位、もしくは後継と位置づけられているため筐体は共通だが、CPUにCore2Duoが搭載できるようになり、またそれに合わせてチップセットもアップグレードした。

 Dimension 9200C(以下9200C)は典型的なキューブ型PCと比較するとそのサイズはひと回り大きいが、光学ドライブを縦に配置することで横幅を大幅に抑えた省スペースなデスクトップPCだ。

 筐体はグッドデザインも受賞したDimension 5150C(以下5150C)と共通で、光学ドライブや3.5インチベイには開閉式のカバーが用意されている。このカバーは筐体に沿うような軌跡を描いて開閉するおかげで、天板の上にある程度の空間があれば開閉できる。高さに制限のある所に設置する場合でも困らない便利なアイデアだ。

Dimension 9200 Cのフロントカバーはロックを外すとダンパーの効いたスプリングで“じわり”と跳ね上がる仕掛けになっている

 9200Cの構成はBTOによってユーザーが選択できる。CPUでは、Core2Duo E6300に加えてPentium D(815、820、915)、Pentium 4 651が選択可能。チップセットはCore2 Duo対応にあわせてIntel G965搭載となり、内蔵のグラフィックスコア「Intel GMA X3000」を利用できるほか、PCI Express X16スロットにRADEON X1300/X1300 XT、もしくはRADEON X1300 Pro搭載カードを組み込むことも可能だ。メモリはPC2-4200 DDR2 SDRAMを最大4Gバイト、HDDは最大500GバイトまでBTOで用意されている。

 評価に使った9200Cの構成はCPUにCore2Duo E6300(動作クロック1.86GHz)、メモリ2Gバイト(1Gバイト×2ch)、HDD容量500Gバイト、RADEON X1300 Pro搭載グラフィックスカード、DVD±RWドライブの組み合わせだ。CPUとメモリ、HDDが9200Cで最もハイエンドとなるパーツが組み込まれている。そのパフォーマンスはミドルレンジPCの域を超えないが、Windows Vistaの快適な動作は期待できる。グラフィックスカードはロープロファイルカードでファンレス。出力はアナログRGB、DVI共に分岐ケーブルを用いて2系統が可能であるため、カード側だけデュアルディスプレイ環境が構築可能だ。

正面はBTOでFDD、もしくは4つの独立したスロットを持つ「13メディア対応カードリーダ」を搭載。BTXフォームファクターを採用するため筐体の前面にファンを搭載する。その音を弱めるためにファンスリットを一段奥に下げてその前に遮音壁を設けている。背面にはUSB 2.0×6にIEEE 1394が1つ

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