“Merom”搭載でパフォーマンスが大幅アップ──ソニー「VAIO type S VGN-SZ92PS」(1/3 ページ)

» 2006年09月21日 10時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]
VAIO type Sの最上位モデル「プレミアムバージョン」のVGN-SZ92PS

 ソニーの「VAIO type S」は、13.3インチ液晶とDVD±R2 DL対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載した2スピンドルモバイルノートPCだ。VAIOの携帯重視型ノートPCには、500グラム級の軽量ボディを持つ「VAIO type U」に11.1型ワイド液晶ディスプレイとCore Solo搭載の2スピンドルノートPC「VAIO type T」がある。VAIO type Sはパフォーマンスと価格的にそれらの上位に位置するモデルとなる。

 VAIO type Sは、店頭販売モデルとして「VGN-SZ72B/B」「VGN-SZ52B/B」の2モデル、ソニーの直販サイト「ソニースタイル」のみで販売されている「VAIOオーダーメイドモデル」として「VGN-SZ82PS」「VGN-SZ82S」の2モデルがあるほかに、「プレミアムバージョン」と銘打たれた「VGN-SZ92PS」「VGN-SZ92S」の2モデルが用意されている。今回はOSにWindows XP Professional Editionを搭載したプレミアムバージョンの「VGN-SZ92PS」を試用している。

 VAIO type Sは、最廉価モデル「VGN-SZ52B/B」を除くモデルで開発コード名「Merom」で呼ばれていたCore 2 Duoが搭載できるようになった。また、従来モデルでは上位モデルのみのオプションだった指紋認証センサーが全モデルで選択可能になったのも目新しい。CPU以外ではHDDの容量が増えて店頭販売モデルのVGN-SZ72B/Bで100Gバイト、VGN-SZ52B/Bで80Gバイトとなった。VAIOオーナーメードモデルでもBTOオプションに従来の60Gバイト、100Gバイト、120Gバイトに加え、160Gバイトのドライブが用意された。80Gバイトからのアップグレード価格が3万3000円でる是非はさておき、容量不足が不満になりがちな軽量ノートPCにおいて大容量の選択肢があるのは歓迎されるべきだろう。

 VAIOオーナーメードモデルの中でもVGN-SZ92PSとVGN-SZ92Sのプレミアムバージョンは、スペック以外でも差別化が図られている。なお、この2モデルの違いはOSのみで、VGN-SZ92PSがWindows XP Professional Edition SP2を、VGN-SZ92SがWindows XP Home Edition SP2をそれぞれ導入している。

正面と背面にはとくにインタフェースを搭載していない。背面の両脇に電源コネクタと盗難防止チェーン接続孔が設けられているだけだ

左側面にi.LINK、アナログRBG、PCカードスロット(TypeII)、メモリースティックDUOスロットを搭載。右側面には光学ドライブにExpressCardスロット(/34)、USB 2.0、有線LAN、FAXモデムが用意されている

底面からメモリスロットにアクセス可能。さらに、パネルを外すとヒートパイプを組み込んだクーラーユニットが姿を見せる(ただし見るだけ)
メモリカードアダプタはメモリースティック、SDメモリーカード、xDピクチャーカード、MMCに対応する。Bluetoothヘッドセットを購入した場合、充電用のACアダプタもついてくる

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