9月第1週の週末には、複数のショップがノートPC向けCore 2 Duoを入荷。静音志向のユーザーを中心にヒットを飛ばした。
アキバに登場したのはT7600、T7400、T7200、T5600の4モデルで、もっとも人気を集めたのは4万円前後で出回っているT7200だった。動作クロックは2.0GHz、4Mバイトの2次キャッシュを搭載する。
好調に売れてはいるものの、デスクトップPC向けのCore 2 Duoが低消費電力ということもあり、従来のノートPC向けCPUほどの反響はないようだ。10月初旬の時点でほとんどのショップが潤沢な在庫を抱えている。
また、Core Duoから乗り換えるユーザーが少ない点を指摘する声もある。Core Duoは、同じクロック数のCore 2 Duoに比べてパフォーマンスは若干劣るが、消費電力の低さでは勝っている。某ショップは「静音志向のユーザーは必要以上のパフォーマンスを求めずに、最低限の性能を求める傾向があります。その点でCore Duoは最良の選択肢になっているようです。ノート向けのCore 2 Duoを求める人は、通常のデスクトップPCで性能を求める層と静音志向の中間に留まっていますね」と話す。
2年前にアキバを席巻したPentium Mは、2006年になってCore Duoに取って代わられた。しかし、Core Duoの人気はCore 2 Duoが潤沢に出回った現在も健在だ。T-ZONE.PC DIY SHOPは「Core Duoは、Pentium IIIのように息の長いCPUとなるでしょう。もしかしたらノートPC向けCore 2 Duoより長く生き残るかも」と語った。
Core 2 Duoに押され気味だったAMD陣営のAthlon 64 X2だが、9月29日に最上位の5200+と5000+がバルク品で出回った。好調に売れているが大量に在庫があるため、10月に入っても品切れを心配する必要がない状況だ。
Athlon 64 X2 5200+はAMDの発表から1カ月経たずに登場したが、5000+は半年以上も遅れての入荷となった。このため、ゴールデンウィーク頃には8万円以上の予価が付いていたが、7月末の価格改定により4万円を切って出回るという、前代未聞の状況が起きている。
今回の入荷も情報が錯綜していた。TSUKUMO eX.が9月中旬の発売を予定していたが、直前になって予定が白紙に。「今月は入荷しません。10月中旬以降になってしまうようです」(TSUKUMO eX.)とのコメントを聞いたが、その後すぐにバルク品のみ入荷できる状況になったという。
複数のショップで確認したところ、リテール品の発売はTSUKUMO eX.の発言どおり10月中旬が濃厚だ。フェイス秋葉原本店は「バルク品と3000円も価格差が出ないと思います。リテールクーラーやエンブレムを求めるなら、もうしばらくお待ちください」と話す。
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