ATI Technologiesは10月17日にデスクトップPC向けGPU「Radeon X1950 PRO」を発表した。コアクロックは575MHz、メモリクロックは690MHz(データ転送レートにして1380Mbps相当)。PixelShaderユニットを36個組み込み、サポートするビデオメモリはGDDR3を256Mバイトまで。対応するインタフェースはPCI-Express X16。ビデオ出力はデュアルリンクに対応したDVI-Iが2つにVIVOが1つ。高画質化機能「AVIVO」をサポートし「HDCP」にも対応する。
Radeon X1950 PROはATIのマルチGPU技術「CrossFire」に対応する。Radeon X1950 PROから従来のマスターGPU(CrossFire Editon)搭載グラフィックスカードとスレーブGPU搭載グラフィックスカードを専用のケーブルで接続する方式からNVIDIA SLIのように両方のグラフィックスカードをフラットケーブルで接続する「ネーティブCrossFire」に変更された。Radeon X1950 PRO搭載グラフィックスカードを2枚組み合わせるとマスターGPUとスレーブGPUはソフトウェアが自動的に割り当てる。2枚のグラフィックスカードが2つの24ビットコネクタで接続されると最高で2560×2048ドットの解像度が表示可能になる。
Radeon X1950 PROのラインアップにおける位置付けは「Radeon X1950シリーズのバリュークラス」で、NVIDIA製GPUではGeForce 7900 GSが競合する。ASUS、GIGA-BYTE、MSI、Sapphire、GeCUBEなどのパーツベンダーから出荷される予定で、ATIが予想しているRadeon X1950 PRO搭載グラフィックスカードの実売価格は199ドル。
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