価格で勝負! 6万円台のスタンダードノートPC「Endeavor NJ1000」(1/2 ページ)

» 2006年11月16日 12時46分 公開
[兼子忍,ITmedia]

 エプソンダイレクトのEndeavor NJに、15インチのスクエア液晶を搭載した新モデル「Endeavor NJ1000」が追加された。複数のウィンドウを並列表示したり、DVDなどのワイド映像を鑑賞する場合の使い勝手は、ワイド液晶を搭載した上位モデル「NJ2000」に見劣りするものの、6万4890円から購入できる価格設定が魅力だ。

 メールの送受信やWebサイトの閲覧といったライトユースを中心にPCを用いる人や、2台目以降のPCを求める人にとっては、ニーズにぴったりと合致する製品といえるだろう。また、基本スペックはオンラインBTOを活用して自在に変更できるので、Core 2 Duoと大容量のメモリをチョイスすれば、快適に使えるメインマシンに仕立てることも可能だ。

Core 2 Duoやハイレゾ液晶も用意する充実のBTOメニュー

 今回の評価機は、CPUにCeleron M 410(1.46GHz)を採用し、512Mバイトのメモリと40GバイトのHDD、コンボドライブ、1024×768ドット表示の液晶と、必要最小限の強化を施した価格重視のハードウェア構成だ。

 BTOではメモリを256Mバイトに、また光学ドライブをCD-ROMドライブにスペックダウンすることもできるが、実用性を考えればこの選択はすすめづらい。評価機の構成が実用に耐える最低限の構成といっていいだろう。

 なお、BTOではCPUにCore Solo T1300(1.66GHz)とCore 2 Duo T5500(1.66GHz/2次キャッシュ2Mバイト)を選択できるほか、メモリは最大2Gバイト、HDDは最大160Gバイトまでの増強に対応する。また、光学ドライブはDVD±R DL記録をサポートしたDVDスーパーマルチドライブに、液晶の解像度を1400×1050ドット(SXGA+)表示にアップグレードできるので、BTOでのパーツ選択次第ではミドルレンジクラスの性能と使い勝手を実現することも可能だ。

 無線LAN機能は、評価機には搭載されていないが、オプションでIEEE802.11b/g準拠の無線LAN機能を追加することが可能だ(SXGA+表示の液晶を選んだ場合には、無線LAN機能が強制的に搭載される)。なお、同社はWindows Vistaへの乗り換えを考えるユーザー向けに「Windows Vista Capable PC」専用のBTOメニューを用意している。メモリが512Mバイト以上、光学ドライブがDVD-ROMドライブ以上からの選択となるところが通常のBTOメニューとの相違点だが、この条件を踏まえても十分に格安なパーツ構成を実現できる。Windows Vistaへのアップグレードは今後避けて通れない道だけに、購入する際はこちらのBTOメニューから搭載パーツを選ぶほうがいいだろう。

インタフェースはシンプルながら使い勝手のよい仕上がり

 続いて使い勝手に関わる部分を確認しよう。まず端子類だが、バッテリが大部分を占有する背面には電源以外の端子はなく、主要な端子類は左右側面と前面に分散して搭載されている。

本体前面/背面/左側面/右側面

 その中でも、右側面には使用頻度の高い端子類が集中しており、PCカードスロットや2基のUSB 2.0とIEEE1394(4ピン)、ヘッドフォン出力、マイク入力の各端子は、右手で楽に扱うことが可能だ。

 一方、左側面は前方に光学ドライブ、排気口を挟んだ後端に2基のUSB 2.0が用意される。プリンタやUSB接続のTVチューナユニットといった常時接続する周辺機器は、こちらに接続することでケーブルとの干渉を避けられる。

 なお、前面にはSDカードとメモリースティックに対応したメモリカードスロットが用意されている。前端からは少し奥まった位置に置かれるものの、手が届きやすく、位置を簡単に目視できるため、使い勝手は上々だ。対応するメディアが少ないのは残念だが、拡張性には余裕があるので、外付け型のメモリカードリーダーを導入することで不足を補うことは十分に可能だ。

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