PC周りのサウンド環境はとかくチープになりがちだ。予算や設置スペースの関係で、“よい音”をあきらめてしまっている人も多いだろう。そんなあなたに、サンワサプライから愛の手が!
PCの周辺機器の中でも、人間と直接接する「マンマシンインタフェース」を担当するものは重要だ。いくら高価なグラフィックスカードを使っていても、画面を表示するモニタが古かったらキレイな絵はでないし、いくら高速なPCであってもキーボードやマウスがボロボロではまともな入力ができない。そのように考えると、音によって人間と接するスピーカーは重要な装置だ。PCで音楽を聴いたりDVD-Videoを鑑賞する機会が増えている現在ではなおさらである。
とはいうものの、オーディオマニアなら知っているけれど、スピーカーというのは上を見ればきりがない世界である。それこそマニアともなると、スピーカー1本に自動車が買えるようなお金をつぎ込んでいたりするのだ。
でも、もっと身近な低価格のスピーカーにもいいものがある。わずかな投資でワンランク上のサウンドを楽しめるのだから、利用しない手はないだろう。
ここで紹介するサンワサプライの「木製2chマルチメディアスピーカー」(MM-SPWD2シリーズ)は、アンプ内蔵型のコンパクトな製品だ。本シリーズの最大の特徴は、名前の通りキャビネットが木製であること。このクラスのスピーカーは、整形しやすいプラスチックを使っているものが多いのだけれど、プラスチックでは素材の性質上、大きな音を出すと、それに合わせてキャビネットそのものが共鳴してしまう(“箱鳴り”という)現象がおきやすい。もちろん、プラスチック製でも、内部に梁を入れるなど設計の工夫で、箱鳴りを抑えることは可能だ。しかし、サンワサプライのMM-SPWD2シリーズはそもそも箱鳴りしにくい木という素材を使って来たのである。
スピーカーの大きさは、横幅が8センチ、奥行きが10センチ、そして高さが13センチと小柄だ。スピーカーの口径は2インチ(直径50.8ミリ)あり、サイズの割には低域も出ている。よく鳴るスピーカーという印象だ。
下に再生音のスペクトラムは掲載したが、上が元のホワイトノイズ、下がそれを再生したものをマイクで取り込んだものを意味する。低域と高域に2つピークのある形を示しており、ゲームのBGMやポップスなんかだとノリノリになれるはずだ。
MM-SPWD2シリーズはデザインがシンプルなので、どんなところに置いても浮いてしまうことはない。色はブラック/シルバー/ホワイトの3色が用意されており、好みの色や利用シーンに応じて選べるのがうれしい。ちなみに、パイロットランプの色は流行の青だ。
ケーブル類はスピーカーじか付けで、左右2つのスピーカーを結ぶケーブルも最初からつながっている。したがって、電源をつないで緑のコネクタをPCの音声出力端子につなぐだけでセットアップが完了する。電源がACアダプタではなく、内蔵タイプなのでコンセント周りがもすっきりする点にも注目だ。
細かいところでは、PC接続用のケーブルにマイク端子が用意されているのが心憎い。この信号はそのままスピーカー前面のマイク端子につながっていて、Skypeやボイスチャット用のマイクを接続できるのだ。いちいちPCの背面にマイクのケーブルを接続する必要がなく、すぐ手の届くところ端子があるのは何かと便利なのである。
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提供:サンワサプライ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日