「おとなしくしてたら在庫になるんで」――アキバ的“フライング”の条件週末アキバPickUP!(1/4 ページ)

» 2006年12月11日 18時29分 公開
[ITmedia]

オンキヨーのサウンドカードがフライング販売

オンキヨー「SE-200PCI」

 先週、オンキヨーのサウンドカード「SE-200PCI」がアキバに登場した。12月10日からの発売が予定されていたが、複数のショップがフライングした格好となっている。価格は1万4000円から1万8000円で、在庫は潤沢だ。

 SE-200PCIは7.1chサラウンドをサポートするサウンドカードで、前モデル「SE-150PCI」から2年振りに登場した。アナログ出力ではS/N比115dBを実現し、デジタルは24bit/192kHzの高音質で出力できるのが特徴だ。

 入荷したクレバリー1号店は「音にこだわるユーザーが待っていたカードです。さっそく多くの問い合わせを受けました」と話す。また、パソコンショップ・アークは「ゲーム向けではクリエイティブメディアが多くの支持を受けていますが、良いスピーカーで音楽を純粋に楽しむ人にはオンキヨー製品を使っているユーザーが多いですね。よく売れています」と語った。

 SE-200PCIは正式な発売日を複数のショップに確認したところ、「代理店から12月10日からと言われました」(某ショップ)との回答が多く返ってきた。7日からアキバで出回っていたため3日のフライングとなるが、他店も売っているからと販売に踏み切った店舗があったため、先週末は多数のショップに並んでいる状況だった。「1店がフライングしたら、ほかが守っても同じ。特にコアなユーザーに支持される製品は、数量が出ないので、おとなしくしていたら多数の在庫を抱えてしまう危険もあるんです」(某ショップ)と話す。

 ただ、こうした大胆な対応は相手によるようだ。とある店員さんは「販売管理の厳しさをランク付けするなら、I社とN社が断トツです。頻繁にチェックされているので、フランイングで一時の注目を集めると、後々のペナルティが……マジ、恐いっス」。

 各ショップがフライングのメリットとデメリットを計算しつつ、微妙な判断のうえで販売日を決めたようだ。

製品:オンキヨー「SE-200PCI
入荷ショップ
BLESS秋葉原本店1万5800円
ドスパラ秋葉原本店1万5800円
パソコンショップ・アーク1万6480円
クレバリー1号店1万6773円
高速電脳1万7800円
TSUKUMO eX.1万7800円
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