ジョブズ氏は昨年を振り返り、例年のようにMacやiPod、iTunes Storeといった同社製品の現況報告からスピーチを開始。わずか1年前(つまりMacworld Expo 2006/SF)に始まったMacのIntel CPUへの移行により、Macへの乗り換え需要が進んだ点を挙げて、同社のビジネスが順調に推移していると説明した。
また、音楽配信サービス「iTunes Store」も好調で(小売りではアマゾンを抜いて4位に浮上)、さらに映画ではWALT DISNEYに続いてParamountも参加し、iTnesで提供される映像コンテンツは従来の100タイトルから250タイトルまで増加するとした。
それからジョブズ氏は、メディアプレイヤー市場におけるiPodシリーズとZuneのシェアを比較したあと、“iTV”のコードネームで知られる製品の解説をはじめた。9月に発表された“iTV(コードネーム)の正式な名前は「Apple TV」。価格は299ドルで出荷時期は2月になる見込みだ。
Apple TVは、Apple Remoteで離れた場所から操作できるネットワークメディアプレイヤーで、iTunesライブラリからコンテンツを再生させる仕組み。今回10/100BASE-Tの有線LANと802.11n、および40GバイトのHDDを搭載することが明らかにされた。最大5台のPCからストリーミング再生が可能(関連記事:Apple TV――米アップル幹部インタビュー)。
その後バックスクリーンには、“最初の30年ははじまりにすぎない”のメッセージで使われているあのロゴが表示され、会場内のどよめきとともに舞台は緊張に包まれる――。
「すべてを変えてしまう製品」そうジョブズ氏が語る“その製品”は、もちろん「iPhone」だ。
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