ストーンズのチャック・リーベルがデモをしてるって!?――Chestnut「GEORGE」Macworld Conference & Expo2007

» 2007年01月12日 09時14分 公開
[後藤治,ITmedia]

 Appleを中心に有名企業の大型ブースが立ち並ぶMoscone Center Southの会場に比べると、半分程度の広さしかないNorthには比較的小さなブースが置かれている。ただし、展示が小さいからといってあなどってはいけない。後回しにしているとチャンスを見逃すこともあるのだ。

 秀逸なユーザインタフェースで注目を集めるiPodドック付きスピーカーシステム「GEORGE」を展示するChestnut Hill Soundのブースで、ローリング・ストーンズの大物サポートミュージシャンであるチャック・リーベル氏(Chuck Leavell)がキーボードデモをしていたという話を耳に挟んだ。その瞬間にSouth会場にあるプレスルームから地下を通ってNorthの会場に駆け込んだのだが、人が集まっている気配はない。

 話を聞くとチャック・リーベル氏が実演したのはMacworld Expo開催の初日のみ。9日は多くのプレスが基調講演のフォローに時間をとられていたはずで、会場がNorthとあってはなおさら。その現場を目撃した人は幸運に恵まれたといえる。ああ、サインが欲しかった。

 もっとも、たとえローリング・ストーンズのキーボードプレーヤーがいなくても、「GEORGE」の魅力が減ることはない。GEORGEの外観はスピーカーシステムの上にiPodドックを備えた、この手の製品にありがちなデザインだが、特徴的なのはそのフロントコントロールパネルだ。

 ディスプレイの下に並ぶ8個のボタンはカスタマイズが可能。ホイールの周囲にメニュー/再生/曲送り/曲戻しのボタンを備える。もちろんそれだけではない。このコントローラは、中央ノブの回転や押し込みでiPodのインタフェースを踏襲しているだけでなく、そのまま取り外してリモコンとしても機能するのだ。また、AM/FMのラジオチューナーを備えており、ノブを回すだけで簡単にチューニングできる。スピーカーは6W+6W+12Wの2.1チャンネルだ。

 なお、リモコン駆動は最長で約6時間。ドックに設置することで自動的に充電されるほか、コントローラ専用の充電ドックもオプションで用意されている(50ドル)。なお第4世代以降のiPodに対応する。

フロントのコントロールパネルは取り外してリモコンとして利用可能(写真=左)。コントローラーは本体に装着することで自動的に充電される仕組みだが、専用の充電スタンドも別売で用意されている。サイズは約95×112×66ミリ(写真=中央)。背面は左からAC入力、AUX、PRE OUT、ヘッドフォン、USB、FMとAMのチューナー、そしてベースボリュームの調節ダイヤルがある(写真=右)※記事初出時、コントローラーの充電方法の記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします

 価格は本体が549ドルで、日本国内での発売は「将来的にそうなるといいけど」未定だ。なお、ブースではレッドカラーの試作モデルも展示されている。

6Wのステレオスピーカー(写真=左)と底面にサブウーファを搭載(写真=中央)。レッド色の試作機も展示されていた(写真=右)
Chestnut Hill SoundのExecutive Team(CEOとChairman)

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