プリンタのように気軽に家庭に導入したい低価格DLPプロジェクター「BenQ MP510」

手軽な価格で幅広い用途に使えるポータブルプロジェクター“MP”シリーズに、新モデル「MP510」がラインアップに加わった。親しみやすい新デザインを採用したこのエントリーモデルは、本格的なプロジェクターを気軽に入手したいという夢をかなえてくれる1台だ。

» 2007年02月21日 15時30分 公開
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 BenQでは、超小型軽量を実現したビジネス向けモバイルプロジェクター「CP120」から、フルHDパネルを搭載したハイエンドホームプロジェクター「W10000」まで、幅広いラインとモデルでDLPプロジェクター製品を提供している。とりわけ、手軽な価格で幅広い用途に使えるポータブルプロジェクター“MP”シリーズは、同社の主力製品へと着実に成長を遂げており、ラインアップもきわめて多彩になっている。

 そのMPシリーズの幅をさらに広げるべく登場したのが、エントリーモデルの「MP510」だ。日本向けモデルで最初に登場した「MP610」、および、その後継機種となる「MP611c」でも、すでに8万円を切っており、コストパフォーマンスの高さが人気の要因となっているが、「MP510」では6万円以下と、さらなる低価格化を実現している。BenQでは、この新モデルを「手軽に大画面を楽しめる」入門機に位置づけるとともに、プロジェクターのユーザー拡大を担う存在として期待しているようだ。

photo 全体に丸みを帯びた新デザインを採用し、カラーリングもグラッシーホワイト&ブルーのツートンとなったBenQのDLPプロジェクター「MP510」

エントリーモデルにふさわしく、親しみやすい新デザイン

 本体の外観は、「MP610」からMPシリーズ各機種へと(さらにはホームプロジェクター「W100」にも)受け継がれた基本形状は踏襲しておらず、まったく新しいデザインを採用した。従来は直線が目立つ、いわばクールな面構えだったが、「MP510」のデザインではラウンドフォルムが多用され、どちらかというとプリンタやステーショナリー系の製品に近い印象だ。

 グラッシーホワイトをベースに、側面と背面にブルーのパーツを配したツートンのカラーリングもあいまって、非常に親しみやすい雰囲気が伝わってくる。サイズは幅277×奥行き208×高さ95ミリ、重量は2.6キロで、特に奥行きがコンパクトだ。

 また、天板に配置されたボタンや、レンズ上部のフォーカスレバーは、従来モデルと共通の部分といえる。ただし、「MP510」ではズームレンズが省略されているため、ズームレバーは存在しない。このあたりは低価格化にともなうトレードオフともいえるが、後述のとおり、ほかの機能や基本性能はしっかり維持されている。むしろ、単焦点化だけであれば、使う側で工夫すれば乗り切れる制限にとどまるわけで、ユーザーにとっての不利益はより少なくてすむといえるだろう。投影距離は60型で2.4メートル、100型で約4メートルとなる。

photo ズームレンズを搭載しない単焦点機構になっているため、レンズ上部のレバーはフォーカス調整のみを行う

 背面の映像入力端子は、PC接続に用いるアナログRGB(D-sub)に加え、Sビデオ、コンポジットビデオも装備。マルチユースプロジェクターとしての機能にも変わりはないわけだ。もちろん、オプションの変換ケーブルを利用すれば、アナログRGBをコンポーネント接続として使える。音声入力は用意されていないが、プレゼンテーションにせよ、ホームユースにせよ、内蔵スピーカーを利用する割合はかなり低いと思われるので、特に問題ではないだろう。

photo 映像入力端子は、アナログRGB(D-sub)、Sビデオ、コンポジットビデオを装備。リモコン受光部は前面に加え、背面にも用意されている
photo 操作は本体天板に配置されたボタン、または付属のカード型リモコンを使用する

映像出力はほかの“MP”にひけをとらないうえ、便利な機能も新たに搭載

 表示デバイスには、もちろんDLPを採用しており、パネル画素数は「MP610」と同じ、800×600(SVGA)だ。輝度は1500ANSIルーメン(コントラスト比は2000:1)と、必要十分なレベルを確保したうえ、低価格モデルながら、BenQ独自の5セグメントカラーホイールなど、ほかのMPシリーズと同等の機構を備えている。実際の出力映像でも、発色がよく、全体に明瞭な絵づくりで、いかにもMPシリーズらしい表示と感じられた。

 さらに注目すべきは静寂性で、動作音はノーマルモードでも26dB、エコノミーモードでは22dBと、これまでにもまして低くなった。光源に160Wランプを採用したため、ファンの回転数を抑えられたともいえるが、実はそれ以外にもさまざまな部分でノイズ低減への取り組みが図られている。たとえばカラーホイールでは、回転の振動を低減するためにラバー素材を採用した。これらの工夫により、単に動作音レベルが低いだけでなく、耳障りに感じる類のノイズが全面的に排除されている。

photo 左側面に2基の排気ファンが設けられ、反対側の吸気口から空気を流す機構。ファンの回転音を抑えるとともに、そのほかの各コンポーネントでも振動・ノイズの低減が図られている

 機能面では、「MP611c」「MP721c」で新たに導入された「プレゼンテーションタイマー」も搭載。これはあらかじめ制限時間(5〜240分)を設定しておくと、画面上に残り時間(または経過時間)を表示するというものだ。

 また、「Wall Color(壁の色)」設定は、まさに入門機としてふさわしい機能といえるだろう。スクリーンではなく、部屋の壁に直接投影する際に、あらかじめ色補正を行ったうえで出力してくれる。「MP611c」「MP721c」ではプリセットモードの1項目として“黒板”が用意されているだけだったが、この「MP510」ではプリセットモードとは別の独立した設定項目として「Wall Color」が導入され、黒板のほか、ライトイエロー、ピンク、ライトグリーン、ブルーも選択可能だ。

 数万円という価格帯のプロジェクターは、過去にも存在しなかったわけではない。しかし、それらは輝度や映像品質といった出力性能において、“トイ”の域を出ないものばかりだったといっていいだろう。しかし、「MP510」の場合はそうではない。本格的な内容を持った製品を、まさしく手頃な価格で。そんな時代がようやく訪れたのである。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日