PC本体のCPUはPC-AX120SでCore2 Duo T5500(動作クロック1.66GHz)、PC-AX80SとPC-AX60SにはCeleron M 410(同1.46GHz)が搭載されている。チップセットはすべてのモデルでIntel 945GM/ICH7-Mを採用。メモリはPC-AX120SでDDR2-533MHz/1Gバイト(最大2Gバイト)、PC-AX80SとPC-AX60SでDDR2-533MHz/512Mバイト(最大2Gバイト)。PCが利用できるHDDはPC-AX120Sで250Gバイト(Serial ATA/150)、PC-AX80SとPC-AX60Sで80Gバイト(Serial ATA/150)。
従来のインターネットAQUOSの筐体はPCというイメージから少し離れた独特のデザインであったが、今回登場するモデルはフロントパネルこそAV機器を意識しているものの、筐体のサイズと形状は省スペースPCケースに近い。フロントにはカバーに隠されたトレイ式の光学ドライブとインタフェースパネルが配置されている。PC本体に用意されたインタフェースはAQOUS D10シリーズに画像を出力するDVI-I(HDCP対応)に、デジタル録画ユニット専用のi.LINK、USB 2.0×4、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)など。AQOUS D10シリーズが備えているHDMI端子は今回も搭載されなかった。
製品説明会では、「インターネットAQUOSによってTVと接続するPCの認知度が上がっていき、今年になってほかのメーカーが追従したことで、いよいよ普及するのではないかと楽しみにしている」という発言がシャープからなされた。しかし、今回登場したインターネットAQUOSは、「HDMIを持たない」「PCとTVが完全に分利していてPCからTVコンテンツを利用できない」「Blu-ray、もしくはHD DVDといった新世代光学ドライブを搭載していない」「光学ドライブにHDコンテンツをムーブできない」などなど、「追従した」ソニーのVAIO TP1や富士通のFMV TEOがHDMIやWindows Vistaの実装されたMedia Centerの活用しているのとは対照的な内容となっている。
この点について、商品企画の責任者でもあるシャープの笛田進吾氏(情報通信事業本部通信融合端末事業部新規事業推進センター IA グループ チーフ)は、TVとして使うのに適しているのは「圧倒的にうち(シャープ)ですね」と語る。
「前のモデルを含めて3年ほどやっているのでかなりノウハウを吸収しています。PCでデジタル処理をするとものすごくコストがかかる。しかし、TV側のコストは非常に下がっている。PCでTVを見る時代ではない。PCにTVを接続するがTVはTVなんです。 前モデルの反省は(1台のシステムで)チューナーを8個積んでいたことでした。いま見ている番組がどのチューナーを使っているのか分からなくなってしまう。TVのチューナーで見ていたらPCで録画がすぐにできません。ユーザーから見れば余計なお世話であると。簡単に使える究極の形がこれ(PCとTVを完全に分離した新しいインターネットAQUOS)なのです」(笛田氏)
製品発表会では情報通信事業本部本部長の大畠昌巳氏が従来のインターネットAQOUSのビジネスについて「TV売り場においてはPCが付属している分、価格の点で苦しかった」と振り返っているが、このことが、コストを強く意識した先の笛田氏のコメントや26インチ、20インチというパーソナルサイズTVとの組み合わせモデルの登場に大きく影響していると考えられる。
テレビ | LD-32D10 | LD-26D10 | LD-20D10 |
画面サイズ | 32V型 | 26V型 | 20V型 |
解像度 | 1360×768ドット表示対応 ブラックASV液晶パネル | ||
輝度 | 約450カンデラ/平方メートル | 約500カンデラ/平方メートル | |
コントラスト比 | 1500:1 | 1200:1 | |
視野角 | 水平/垂直 176度 | ||
搭載チューナー | 地上デジタル(000〜999ch、CATVパススルー対応)、BSデジタル(000〜999ch)、110度CSデジタル(000〜999ch)、地上アナログ(VHF1〜12ch、UHF13〜62ch)、CATV(13〜63ch) | ||
スピーカー | 4センチ×10センチ×2、2センチ径×2、出力10ワット×2 | 4センチ×10センチ×2、出力5ワット×2 | |
消費電力(待機時) | 142ワット(0.1ワット) | 123ワット(0.1ワット) | 72ワット(0.14ワット) |
本体サイズ | 797(幅)×297(奥行き)×614(高さ)ミリ(テーブルスタンド含む) | 663(幅)×297(奥行き)×529(高さ)ミリ(テーブルスタンド含む) | 532(幅)×217(奥行き)×425(高さ)ミリ(テーブルスタンド含む) |
重量 | 約18.5キロ(テーブルスタンド含む) | 約13.5キロ(テーブルスタンド含む) | 約7.8キロ(テーブルスタンド含む) |
搭載インタフェース | ビデオ入力×4、S2入力、D4入力×2、HDMI入力×2、PC入力、PC音声入力、モニタ出力、デジタル音声出力、i.LINK×2、光音声出力、B-CASカードスロット、アンテナ入力(デジタル、アナログ)、LAN、モデム |
製品名 | PC-AX120S | PC-AX80S | PC-AX60S |
CPU | Intel Core2 Duo T5500(1.66GHz) | Celeron M 410(1.46GHz) | |
マザーボード | Intel 945GM+ICH7-Mチップセット搭載製品 | ||
メモリ(最大) | 1Gバイト デュアルチャネルPC2-4200 DDR2 SDRAM (2Gバイト) | 512Mバイト デュアルチャネルPC2-4200 DDR2 SDRAM (2Gバイト) | |
HDD | Serial ATA/150 250Gバイト | Serial ATA/150 80Gバイト | |
HDD(デジタル録画ユニット専用 | Serial ATA/150 400Gバイト | Serial ATA/150 250Gバイト | |
光学ドライブ | 2層DVD±R対応スーパーマルチ | ||
インタフェース | DVI-D(HDCP対応)×1、USB 2.0×4、IEEE1394(4ピン)×1、メモリカードリーダー(SDメモリカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応)×1、光デジタルオーディオ(角形)出力、LAN端子、モデム端子、PC/テレビ連携端子(RC-232C)、デジタル録画ユニット専用i.LINK | ||
入力デバイス | トラックボール付きワイヤレスキーボード | ||
リモコン | ○ | ||
OS | Windows Vista Home Basic | ||
Microsoft Office Personal 2007 | ○ | − | |
本体サイズ | 175(幅)×299(奥行き)×354(高さ)ミリ(縦置き時) | 394(幅)×198(奥行き)×439(高さ)ミリ | |
本体重量 | 約7.2キロ(スタンド含む) | 約6.2キロ(スタンド含む) | |
実売予想価格 | 24万円前後 | 17万円前後 | 15万円前後 |
発売日 | 2007年4月下旬 | 2007年3月下旬 |
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