パソコンに眠る大切な思い出をカタチに――「Easy Media Creator 9」(1/2 ページ)

» 2007年03月15日 15時41分 公開
[三宅忍,ITmedia]

 ソニック・ソルーションズの「Roxio Easy Media Creator 9」は、次世代DVD規格の1つであるBlu-ray Discへのライティングに対応した最新のオールインワン型CD/DVDライティングソフトウェアだ。単なるライティング機能だけに止まらず、DVDオーサリングやHDDのバックアップ、デジタルコンテンツの管理/閲覧ツールなど、多彩なソフトウェアを1つのパッケージに凝縮し、AVコンテンツの活用を強力にサポートしてくれる。

 本パッケージに含まれる多彩な機能は「Home」と名づけられたメニュー上で一括管理されている。Home画面の左側に表示されるタブから、作成したいディスクの種類や行ないたい操作を選べば、それに応じたソフトが起動する仕組みだ。つまり、ユーザーが本パッケージに含まれるソフトの詳細を熟知していなくても、目的に応じて最適な機能を利用できるようになっている。もちろん、必要なツールが分かっていればユーザーが直接起動することも可能だ。

「やりたいこと」から必要なツールを呼び出せる直感的な操作性

 それでは、メニュー画面に並ぶ機能を紹介していこう。まず「オーディオ」タブでは、音楽CDのリッピングに加え、アナログレコードやアナログテープに録音した音源をキャプチャし、MP3形式やWMA形式に変換できる。ここでちょっと目を引くのが、楽曲の波形から曲情報を取得する「Music ID」に対応した点。例えば、アナログ音源の場合はインターネットを通じてCDDBからアルバム情報を取り寄せることができないが、これによってアナログ音源をソースとしたデータでも自動的に曲情報を登録できるようになった。

 「コピー」タブには、CD/DVDメディアの複製やディスクイメージの作成、ディスクイメージから実際にディスクを作成するための機能が搭載されている。DVカメラなどで撮影したオリジナル映像をDVDに収録し、配布用に複製する場合は重宝するだろう。もちろん、データを収めたCD/DVDのコピーも可能だ(当然ながらコピー元に指定できるのはプロテクトがかかっていないメディアのみ)。

Home画面の左側にはタブが並び、ここから目的の操作を選ぶことで必要なツールが起動する仕組み。使用頻度の高い操作は右側の履歴からダイレクトに呼び出すことも可能だ。またPCが搭載する光学ドライブの種類や、ドライブに挿入された記録型メディアの空き容量もここで確認できる(画面=左)。プロテクトがかかっていないCD/DVDメディアの複製を作る際に利用するツールがDisc Copierだ。記録型CD/DVDメディアへのコピーだけでなく、HDD上にディスクイメージを作成することもできる(画面=右)

Blu-ray Discへの書き出しに対応した充実のライティング機能

 「データ」タブには、HDDに保存したファイルやディスクイメージを実際に記録型CD/DVDメディアに書き込んだり、CD/DVDを複製するための、いわゆるライティングソフトに相当する機能が収録されている。記録メディアは、従来の記録型CD/DVDメディア(DVD±R DLも含む)に加え、次世代DVD規格の一角を担うBlu-ray Discへの書き込みを新たにサポートした点に注目だ。

 従来の記録型DVDは、片面2層記録メディアでも容量は8.5Gバイトにとどまるため、例えばHDDの内容を丸ごとバックアップしたいときは大量のメディアを用意する必要があった。しかし本ソフトは50Gバイトもの大容量を記録可能な片面2層タイプのBlu-ray Discへの書き込みもサポートしている。HDDやデジタルコンテンツのデータ容量は増加の一途をたどっているが、これならバックアップの手間も大幅に減るし、データの再利用性もあがる。もちろん、ハイビジョンサイズの映像を、Blu-ray Discプレーヤーで再生可能なBD-AV形式で書き出すことも可能だ。

 ちなみに、ライティング機能のインタフェースはメニュー画面内に表示されるが、独立したライティング機能を持つ「Creator Classic」というソフトも用意されている。純粋にライティング機能だけを利用したいなら、こちらを利用することも手だ。また、書き込みたいファイルをドラッグ&ドロップしてCD/DVDに書き込める「Drag-to-Disc」も別途収録されている。

 このDrag-to-Discは、本パッケージをインストールすると自動的にスタートアップに登録され、次回起動時からデスクトップ上にインタフェースが表示される。ここにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、記録型CD/DVDメディアへの書き込みが行える。通常のファイル操作と同様の手軽さが特徴だ。

CD/DVD/Blu-ray Discのライティング機能は、Home画面の中央エリアに表示される。ここに書き込みたいファイルをドロップして、右下の赤いボタンを押すと、メディアへの書き込みが実行される。操作性はごく一般的なライティングソフトに準じたものだ(画面=左)。Drag-to-Discは、書き込みたいファイルをドラッグ&ドロップするだけで記録型メディアにファイルを書き込める簡単操作が売り。ファイルをフォルダ間で移動するのと同じ要領で利用できる(画面=右)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー