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連載2007年04月25日 02時00分 更新
林信行の「Leopard」に続く道 第2回:WWDC 2007の目玉はやはり「Leopard」――ユーザーの次は開発者をスイッチ!? (3/3)大事なのはアップル社員と直接話せること――WWDCにはどれくらい大勢の人が参加しますか? オカモト 昨年は世界44カ国から4200人が集まりました。国ごとの人数は明らかにできませんが、WWDCの参加者は毎年増え続けており、今年も大勢の参加を見込んでおります。学生の参加者も増え続けています。 ――参加する開発者たちは、このイベントのどんなところに価値を感じているのでしょう。 オカモト 先程、日本のチームが全員参加しているといいましたが、それだけでなく本社のエンジニアリングチームも大勢参加しています。WWDCの期間中は、そうしたアップルのエンジニアたちと、必要に応じてミーティングをセットアップして、自分の開発に関わる内容であれば、どんなことでも聞いたり、相談したりすることができます。 ランチのときに一緒のテーブルに腰掛けて話すといったことも可能です。これまで参加した多くの開発者たちは、こうしたアップルエンジニアたちとの生の交流に大きな価値を見いだしているのです。 ――WWDCに参加したくても、旅費もかかるし、なかなか会社の了承を得られないという開発者もいます。何かアドバイスは? オカモト もし私が日本のメーカーとビジネスをしているとしたら、私はたびたび日本を訪れるでしょう。それと同じことで、アップルとビジネスをするのであれば、アップルの本社がある米国を訪問するのが最良の手段です。そしてどうせ訪問するなら、1年でたったの1週間だけ、アップルのすべてのエンジニアが集結する、このWWDCの開催期間中に、そこにいることが重要です。 多くの開発者はこのWWDCへの参加で、大きな成果を出し、最も重要なビジネスの決断を下しています。WWDCのセッションは、登録開発者ならば1年後にiTunesでも見られるようになりますが、「その場にいる」ということが何よりも大事なのです。 ――Windows系開発者の中には、“インテルやマイクロソフトは日本でも開発者会議をやっているのに”と思う人もいると思うのですが。 オカモト ええ、でもインテルやマイクロソフトも、そうしたイベントにすべてのエンジニアを連れていっているわけではありません。実は我々も、かつては日本で開発者会議をやっていましたが、開発者会議でもっとも重要なのは人と人との出会いであって、それを最も効果的に行なえるのは、1カ所に集まってもらうことなのです。 Mac開発コミュニティを知る――WWDCで得られるのは、開発関係の情報だけでしょうか? 例えば製品のマーケティングに関する情報などはどうでしょう? オカモト 昨年のWWDCでは、小さな開発者向けに、製品のマーケティングや流通、プロモーションなどを紹介するセッションを用意しました。このセッションをきっかけに、米国の販売代理店と関係を持つことができた開発者も何人かいます。先程、WWDCに参加する意義は、アップルのエンジニアと直接、話ができることだといいましたが、それだけではありません。こうした幅広い人々とのネットワークを築けることもWWDCの魅力の1つなのです。なお、今年も同様のセッションを行なうかは、まだ決まっていないので、その点については、WWDCの公式ホームページで確認してください。 ――新たにWWDCに参加する開発者たちはいったいどうやって、仲間をみつけたらいいんでしょうね。 オカモト もし何かのパートナーを探しているのであれば、日本のアップルで開発者リレーションを監督している鷲滝薫をはじめ、弊社の日本人スタッフに話を持ちかけてくれれば、適切な相手を紹介します。 また、そうでなくてもWWDCの期間を通して、ゲーム関係のイベント、科学計算関係のイベント、IT関係のイベント、メディア関係のイベントといったものが用意されるので、自分が関係するイベントに足を運べば、自然にそのコミュニティの人々と顔なじみになることができるでしょう。 ――WWDCではアップルの重役とも話ができるのでしょうか? オカモト できることもあります。私をはじめ、ワールドワイドマーケティング担当のフィル・シラーなど、WWDCの会場にはアップルの多くの重役が足を運び、ミーティングなどを行なっています。運よくすれ違ったときに声をかけてもらえば、時間の許す範囲で話ができるかもしれません。 ――最後に、今年初めてWWDCに参加する人に、何かアドバイスはありますか? どんな準備をしておけばいいのでしょう? オカモト それはどういう開発をしているかによっても変わってくると思いますが、こう考えてみてはどうでしょう? Macの開発においては、WWDCの1週間が1年で正念場になります。開発者の方は、すでに開発したものから現在開発中のもの、さらには開発を検討しているものまで、すべてを視野に入れたうえで、この1週間をどのように過ごしたら最も大きな成果を出せるか――これをじっくり考えて準備に取り組んでくださるのがいいと思います。 関連記事
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