性能も液晶画面もワイドになった店頭モデル――VAIO type R master2007年夏 Vista搭載PC特集

» 2007年05月17日 13時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

店頭モデルは基本スペックの強化が中心

 PC本体がメインユニット(CPUやHDD、グラフィックスカード)とアクセスユニット(光学ドライブやインタフェース)の2つで構成される「ツインユニット・コンセプト」を取り入れた、動画編集用のデスクトップPCがVAIO type R masterだ。

 店頭販売モデルと直販のVAIOオーナーメードモデルで構成されるラインアップは従来どおりだが、この夏モデルでは前者がこれまでの3モデルから2モデルに減った。Blu-ray Discドライブを内蔵し、24インチワイド液晶ディスプレイがセットになった上位機「VGC-RM71DL4」が姿を消し、DVDスーパーマルチドライブを採用した下位2モデルのみとなった。

 春モデルからの強化点は、CPUが2MバイトのL2キャッシュを搭載したCore 2 Duo E6300(1.86GHz)から、4MバイトのL2キャッシュを内蔵したCore 2 Duo E6320になり、PC2-5300対応のメインメモリが標準1Gバイトから2Gバイトに倍増したことだ。また、付属の19インチ液晶ディスプレイが1280×1024ドット表示のスクエアタイプから1440×900ドット対応のワイドタイプに変更されたのもポイントだ。そのほかのスペックは春モデルを継承している。

 ソフトウェアでは、オーサリングのTMPEGEnc DVD Author for VAIOが3にバージョンアップしてオリジナルの字幕が設定可能になり、HDVやDVカメラで撮影した画像を直接取り込めるようになった。実売価格は、19インチワイド液晶ディスプレイがセットになった「VGC-RM52DL9」が35万円前後、液晶ディスプレイを省いた「VGC-RM52D」が29万円前後で、ともに6月2日に発売される。

左が19インチワイド液晶ディスプレイ付きの「VGC-RM52DL9」で、右がVGC-RM52DL9と同じスペックのままで本体のみとなる「VGC-RM52D」だ

Vista UltimateやGeForce 8600 GTSが選べるようになった直販モデル

直販モデルの「VGC-RM92」シリーズ

 一方の直販モデルは選択できるパーツが強化された。CPUは4MバイトのL2キャッシュを搭載したCore 2 Duo E6420(2.13GHz)と同E6320(1.86GHz)が追加され、OSはこれまでのVista Home Premiumに加えてUltimateも選択可能になった。また、グラフィックスカードも春モデルのGeForce 7600 GTから、第2世代のPureVideo HDを内蔵したGeForce 8600 GTSに変わり、高ビットレートのBlu-rayコンテンツがスムーズに再生できるようになった。

 価格はVista Home Premium搭載の「VGC-RM92S」が19万1800円から、Vista Ultimate搭載の「VGC-RM92US」が21万1800円からとなっている。こちらも店頭モデルと同じ6月2日に発売が開始される予定だ。


VAIO type R master店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type R master VGC-RM52DL9 セパレート型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E6320(1.86GHz) 2048MB 500GB Home Premium 35万円前後
VGC-RM52D セパレート型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E6320(1.86GHz) 2048MB 500GB Home Premium 29万円前後
VAIO type R master店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type R master VGC-RM52DL9 19インチワイド 1440×900 Intel P965 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce 7600 GS 3波デジタル/地アナ 約21キロ
VGC-RM52D Intel P965 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce 7600 GS 3波デジタル/地アナ 約21キロ

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