AMDが5月14日に発表した、新GPUシリーズ「RADEON HD 2000」の最上位GPU「RADEON HD 2900 XT」を搭載したカードが、発表当日から週末にかけて5モデル登場した。価格は5万2000円〜6万5000円で、それぞれの在庫は少数。従来のハイエンドGPU「RADEON X1950 XTX」搭載カードが出回ってから、ちょうど8カ月経っており、登場を待ちわびていたRADEON好きのユーザーは多い。
RADEON HD 2900 XTは、DirectX 10に対応する統合シェーダを採用した新世代のGPUで、高画質化回路「Avivo HD」を搭載している。コアクロックは742MHz。メモリは512MバイトのDDR3で、動作クロックは1.65GHzとなる。
今回登場したグラフィックスカードは、すべてリファレンスデザインに準拠しており、ブラケット2段分を占有する大型クーラーを搭載し、Dual DVI出力とTV-Outをサポートしている。店頭で確認できたメーカーはATIとSapphire、GECUBE、PowerColor、玄人志向の5社。
期待の新製品ながら、売れ行きはいまひとつの様子。あるショップは「割安なハイエンドモデルといっても、GeForece 8800 GTXに太刀打ちできないパフォーマンスなので、手を出す人は少ないですね。消費電力が高く、1枚で定格600ワット以上の電源を推奨する点もネックになっているようです」と話す(関連記事:「Radeon HD 2900 XT」を「GeForce 8800」シリーズと比較する)。
熱心なRADEONユーザーと自認する某店員さんは、“R600第一弾”に失望していた。「今までのATIなら、不利な状況でもNVIDIAと正面から対決していました。無理してでもGeForece 8800 GTXの対抗馬を出すべきだった。たとえ15万円しても、基板が30センチ以上長くても、800ワット電源を推奨していても、私は買います。そういった“尖った”姿勢がATIの魅力だったのに、立ち会い変化で中途半端なラインアップを出されてもね。このまま小粒にまとまるのだけは勘弁してほしいのですが……」と嘆く。
ただし、あるショップは代理店から届いたRADEON HD 2900 XTカードの在庫情報で、誤って10万円以上の仕入れ値がついていたことを明かす。「RADEON HD 2900 XT以上のGPUが近々登場するため、そのカードと金額を間違えて記載したのでは?」と、“真の”ハイエンドカードがまもなく登場することと期待していた。
一見強引な予想だが、海外サイトでは“RADEON HD 2900 XT 1024 DDR4”や“RADEON HD 2900 XTX”などの未発表GPUの情報が飛び交っており、それを根拠に買い控えしているユーザーがアキバにもいるという。
製品名: | ATI「ATI RAD R600XT 512MB DDVI/VIVO」 |
入荷ショップ | |
高速電脳 | 6万4800円 |
製品名: | Sapphire「RADEON HD 2900 XT」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 5万4573円(バルク品) |
クレバリー1号店 | 5万6673円 |
BLESS秋葉原本店 | 5万7800円 |
高速電脳 | 5万7800円(バルク品) |
パソコンショップ・アーク | 5万8000円 |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 5万8590円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 5万8980円 |
フェイス秋葉原本店 | 5万9770円 |
TSUKUMO eX. | 5万9800円 |
製品名: | GECUBE「GC-HD2900XT-VIE3」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 5万5800円 |
パソコンショップ・アーク | 5万5980円 |
高速電脳 | 5万7800円 |
製品名: | PowerColor「2900XT 512MB DDR3」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 5万5800円 |
パソコンショップ・アーク | 5万5980円 |
TSUKUMO eX. | 5万7980円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 6万2979円 |
製品名: | 玄人志向「RH2900XT-E512HW」 |
入荷ショップ: | |
クレバリー1号店 | 5万1423円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 5万2780円 |
フェイス秋葉原本店 | 5万2970円 |
TSUKUMO eX. | 5万2980円 |
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