これまでに紹介したVistaチップス
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する
今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
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エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Vistaには数多くの機能が搭載されている。しかし、バックグラウンドで動作するサービス系の機能などは、インストールされているだけで無効になっているものも少なくない。Windows XPに搭載されたすべての機能が、デフォルトで有効になっているわけではないのと同じだ。たとえば、Webサーバを実現するIIS(Internet Information Services)や、Telnetサーバ、Telnetクライアントなどは機能としては用意されているが、無効化されている。このため、VistaではTelnetコマンドが標準で利用できない。
XPに新しい機能を追加する場合は、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から「Windowsコンポーネントの追加と削除」で追加コンポーネントをインストールする必要があった。Vistaの場合は、コントロールパネルの「プログラム」で「Windowsの機能の有効化または無効化」を選び、機能の有効化もしくは無効化を行う。有効化、無効化という言葉からもわかる通り、ファイルなどのモジュールはHDDにあらかじめインストールされており、機能を有効にするためにVistaのDVD-ROMを用意する必要はない。
特定の機能を有効にするには、該当する機能のチェックボックスをオンにして「OK」ボタンを押せばよい。複数の機能に分割されているものは、チェックボックスの左側に「+」マークが付いている。大分類のチェックボックスをオンにしても、内部に含まれている機能がすべて有効にならないことがあるので注意しよう。すべての機能を有効にするには、内部に含まれている機能を1つ1つ選ぶ必要がある。ちなみにTelnetコマンドを使えるようにするには、「Telnetクライアント」のチェックボックスをオンにすればよい。
この設定を行うことで、Vistaに「Telnetクライアント」の機能を追加したり、Vista Businessで無効化されている各種の「ゲーム」を使えるようにするなど、ユーザーの目的に応じたさまざまなカスタマイズが可能だ。反対に、Vista Premium/Business/UltimateでTablet PCの機能を使わなければ、「Tablet PCオプションコンポーネント」をオフにするなど、使わない機能を無効化して余分なメモリ容量を消費しないようにチューニングしてもいいだろう。
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