夏ボでコンパクトなVistaマシンを買いたいなっ直販PC購入講座(3/3 ページ)

» 2007年06月30日 09時00分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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スリムでコンパクトな「Endeavor MR3100」

 Endeavor MR3100は、縦置き型の典型的な省スペースPCながら、2基のHDD専用ベイを用意し、ロープロファイル仕様の拡張カードを搭載可能と、豊富な拡張性を備えているのが特徴だ。BTOメニューにはCeleron DからCore 2 Duoまで10種類のCPUを用意し、子供用や初心者向けの低価格機にも、メインマシン用の高性能マシンにも仕上げられる(詳細レビューベンチマークテストの結果)。

 20万円以上のコース:ボーナスをPC購入費として贅沢に使える人なら、20万円以上の予算を組んで性能に妥協のない構成を選ぶのがお勧めだ。パーツ選びのポイントは、メモリを潤沢に搭載すること。予算がちょっと厳しいなら、2Gバイトのメモリはそのままにして、CPUやHDDで価格を調整するといいだろう。ソフトウェアにWindows Vista Ultimateとオフィススイートを選べば、ビジネスからプライベートまで何でもこなせる1台に仕上がる。

 15万円前後のコース:Windows Vista搭載PCを新調したいけど、突き抜けた性能を必要としないという万人向けの構成なら、15万円前後の予算がちょうどいい。下に挙げたBTO構成案は基本スペックとOSが決して贅沢な選択ではないものの、メモリ容量を2Gバイト以上に設定することで、軽快に動く1台に仕上げている。オフィススイートも追加したのでビジネス目的にも利用できる。

 10万円以下のコース:ボーナスといっても住宅ローンや子供の学費に大半を持っていかれるのが悲しい現実だ。そんな人向けに提案したいのが、10万円以下でも快適に使える構成。低価格で満足度の高い構成を作るにはバランス感覚が重要になってくる。そこで、CPU性能と付属ソフトに妥協しつつ、メモリとHDD容量を重視した構成も例に挙げた。パワーには欠けるが、インターネットの利用が中心なら、十分に実用的な内容といえる。

MR3100の価格別BTO構成例(クリックで拡大)

Core 2 Duoも選べるミニPC「Endeavor ST100」

 Endeavor ST100は、ノートPC用パーツを積極的に採用し、容積約2.7リットルというコンパクトサイズを実現したコンパクトデスクトップPCだ。同社のビジネス向け省スペースPC「Endeavor AT960」に比べても、縦置き時で約64%、横置き時で約70%も設置面積を縮小可能と、机上に設置してもほとんどじゃまにならないのが見どころ。さらに同社の19インチ液晶ディスプレイ「LD1954FS」と組み合わせることで液晶一体型PCにも早変わりする。

 内部拡張性は低いが、唯一デスクトップPC用パーツを使ったメモリは簡単に交換できる。BTOメニューに用意された項目は少ないものの、CPUは7種類から選択できるほか、OSはWindows Vistaの全エディション、Windows XP Home EditionおよびProfessionalから選ぶことができる(詳細レビューベンチマークテストの結果)。

 20万円以上のコース:光沢塗装が施された白いボディにスロットイン方式の光学ドライブを搭載した本機は、机上に飾るアイテムとしても注目できる。そこで20万円以上の潤沢な資金を設定して、メインマシンとして使える構成を提案しよう。下に挙げたとおり、メモリとHDDに最上位パーツを選びつつ、CPUの選択で価格を調整した。Windows Vista UltimateとOffice Personal 2007の組み合わせは、ビジネス用にも個人用にも利用できる。

 15万円前後のコース:本機にはTMP v1.2準拠のセキュリティチップが標準搭載される。そこで、15万円前後の標準的な予算でビジネスユースに強いパーツ構成を追及してみた。ビジネスPCの条件として、OSにはWindows Vista Businessをチョイスし、Office Personal 2007を追加。ハードウェアはメモリ容量を1Gバイトに妥協したものの、CPUとHDDはビジネスPCとして十分な性能を与えた。

10万円以下のコース:サブマシンとしてとにかく安く購入したい人向けに、10万円以下で購入できる構成を紹介しよう。パーツ選びのポイントは、1Gバイトのメモリを確保しつつ、ほかのパーツで価格を抑えること。低予算の場合はCPU性能に妥協してでも1Gバイト以上のメモリを確保したほうが、使い勝手に優れた1台を作り上げることができる。もっとも、本機は拡張性がほぼ皆無なので、なるべくならスペックに余裕を持たせた構成で購入することをお勧めしたい。

ST100の価格別BTO構成例(クリックで拡大)

15.4インチワイドノート「Endeavor NJ2050」

 Endeavor NJ2050は、Windows Vistaを搭載した最小構成モデルが7万円台から、Windows XP搭載モデルなら6万円台から購入できる、コストパフォーマンスに優れた据え置きノートPC。15.4インチのワイド液晶は、解像度をWXGA(1280×800ドット)とWXGA+(1440×900ドット)から選択可能だ。グラフィックス機能はRADEON XPRESS 1100チップセット内蔵コアとなるが、CPUの選択肢は豊富で、低価格な入門用の構成から性能に注目した中級者向けの構成まで幅広い用途に対応できる(詳細レビューベンチマークテストの結果)。

 20万円以上のコース:ノートPCをメインマシンとして活用したい人向けの構成。CPUとメモリに資金をつぎ込み、どんな用途でも快適なレスポンスが得られることをめざした。液晶にWXGA+表示の高解像度パネルを選択し、使い勝手を大きく改善。この部分の追加費用は5250円と安価なので、非常にお勧め度の高いカスタマイズだ。

 15万円前後のコース:家庭で使うノートPCとして標準的な構成なら、15万円程度の予算を用意すれば十分に間に合う。メモリを2Gバイトに増やすと価格が一気に上昇するため、ここでは1Gバイトで妥協したが、それ以外のパーツには比較的高性能なものを選びたい。WXGA+液晶を選択したことで、Windows Vistaのサイドバーを表示したままでも広いデスクトップを利用できるのがポイントだ。

 10万円以下のコース:残念ながらボーナスの支給額が雀の涙だったあなたに送る、なにより低価格を優先した構成がコレ。OSの選択肢は悩ましいところだが、将来性を考慮してWindows XPではなく、あえてWindows Vista Home Basicを選んだ。ハードウェアは1Gバイトのメモリを搭載しつつ、そのほかはほぼすべてをローエンドのパーツで固めている。面白味に欠ける構成ではあるが、インターネットの利用を中心としたライトユースであれば快適に利用できるだろう。

Endeavor NJ2050の価格別BTO構成例(クリックで拡大)
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