そして、0時。カウントダウンが終わるとともに、新型Core 2シリーズの販売(精算は済ませていたため正確には受け渡し)が始まった。各ショップは事前に引換券を配布しているので、行列はいつものようにスピーディに消化されていく。ただ、予想以上に人が集まったこともあり、ツートップ秋葉原本店ではレジが滞るトラブルも発生した。
深夜販売を終えた各ショップに売れ行きを確認すると、事前調査のとおり、一番人気はCore 2 Quad Q6600だった。フェイスアキバ店は「9割くらいの人はQ6600を購入しましたね。そのうち多くの人がGステップを指定していました。気合い入っていますよね」と笑う。ツートップ秋葉原本店は「一番人気がクアッドコアというのはすごいですね。色々と難しいモデルだと思いますが、これで一気に市民権を得たと思います」と振り返った。
Q6600に拮抗して人気を集めたのは、Core 2 Duo E6850。価格は3万7000〜9000円で、動作クロックは3.0GHzとなる。新しいCore 2 Duoの中ではハイエンドに位置するモデルだ。TSUKUMO eX.は「クアッドコアの性能を発揮できる環境はまだ限られています。とにかく即戦力で強いCPUを求める人がE6850を購入したようですね。ハイエンドで4万円以下は、やはり魅力的です」と語る。そのほか、ドスパラ秋葉原本店は、新シリーズの全ラインアップがバランスよく売れたと話していた。
今回の深夜販売は小規模で、07年1月30日のWindows Vista解禁時の豪勢な雰囲気はなかった。しかし、Vistaの時には皆無だった「予想以上の結果」と答えるショップがいくつかあったのが印象的だ。
ちなみに、行列に並んでいたある男性は、CPUを購入しなかった。いわく「深夜販売があったら、とりあえず参加しないと。でも、CPUはいまいらないから、特価品を買いましたよ。てゆーか、オレAMD派だし」とのこと。……アキバには“御輿”の内容に関係なく、深夜販売に集まる人が相当数いると思われる。
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