ドットバイドットの緻密な映像、応答速度・反応速度にも抜かりなし――FlexScan HD2451WでフルHDゲームに浸る(3/3 ページ)

» 2007年07月26日 10時00分 公開
[平澤寿康,PR/ITmedia]
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Xbox 360用FPSで応答速度と反応速度をチェック

 次に、マイクロソフトのXbox 360を接続してフルHDゲームをプレイしてみた。

HD2451WのホワイトシルバーモデルにXbox 360を組み合わせた例。BOSEのM3もシルバーだ。パーソナルな空間に置かれるものだからこそ、ボディカラーにも凝りたいところだ(画面はマイクロソフトの「Shadowrun」)

 Xbox 360でゲームをフルHDで楽しむには、Xbox 360とHD2451Wを「D端子HD AVケーブル」または「RGB HD AVケーブル」で接続する必要がある。今回はこのうち、D端子HD AVケーブルを使用した。

 Xbox 360では、D端子HD AVケーブルを利用した場合、D2〜D5までの映像出力が可能である。D端子による1080p出力となるD5は、HD2451Wでは公式サポートにはなっていないものの、すでに紹介したように実際にはD5入力にも対応しているという。そこでまず、本当にHD2451WでD5入力が可能なのかを検証してみた。

 Xbox 360を起動してダッシュボードの「システム」を開き、「本体の設定」から「画面」の設定を行う。D端子HD AVケーブルを利用している場合、メニューにD2〜D5までの設定項目が表示されるので、その中からD5を選択する。HD2451WでD5入力が可能なら、設定変更後も画面にXbox 360の画像が表示されることになるわけだが、実際に設定を変更してみたところ、全く問題なく画像が表示された。このことから、HD2451WはD5入力が可能なことが確認できた。

「システム」の「本体の設定」から「画面」を選んでコントローラの「選択」ボタンを押すと、現在の設定が表示される(左)。さらに「選択」ボタンを押すとD2〜D5までの出力信号が表示され(中央)、D5を選択すると現在の設定がD5に切り替わった(右)

マイクロソフトの「Shadowrun」をプレイする筆者

 さて、それでは実際にゲームをプレイしていこう。Xbox 360用のゲームとして取り上げたのは、マイクロソフトの「Shadowrun」。1人称視点のアクションシューティング、いわゆるFPS(First Person Shooter)系ゲームの最新作だ。

 Shadowrunは、ストーリーを重視したシングルプレイモードを搭載せず、オンライン対戦プレイに特化したタイトルである。しかも、Xbox 360だけでなくWindows Vista版も登場しており、Xbox 360版はもちろんWindows Vista版も含めてオンライン対戦できる点が大きな特徴だ。グラフィック面ももちろん優れており、次世代FPSと呼ぶに相応しい内容となっている。

 オンライン対戦に特化されたFPS系ゲームをプレイする場合、とくに重要となるのが、表示される映像の緻密さと残像の少なさ、そして入力デバイスからの入力に対する映像の反応速度の速さだ。

 FPS系ゲームの対戦プレイでは、優位にプレイを進めるためには他プレイヤーの位置をすばやく認識する必要があるが、表示解像度が低ければ遠くの物体はつぶれたように表示されてしまい、遠くにいる敵の認識が遅れてしまう可能性が高くなる。その点、HD2451WでD5入力させれば1920×1080ドットでのドットバイドット表示となり、非常に緻密な映像でプレイできるため、遠くの物体まで非常にはっきりと認識できる。

 また、FPS系ゲームでは視点を高速移動させることが多いが、残像が多くなると映像がぼやけてしまい、敵や物体の識別が難しくなってしまう。シビアに言うと、TVであれPC用ディスプレイであれ、現在販売されている液晶パネル採用製品では、どれだけ高速な応答速度を実現しているものであっても、残像を感じさせることなくFPS系ゲームの非常に高速な視点移動を表示できるものはまずないと考えてよい。実際、HD2451Wでも若干の残像は感じた。とはいえ、一般的な液晶TVと比較しても残像を感じる度合いは少なく、プレイに支障をきたすようなものではなかった。

1080pのドットバイドット表示は緻密かつ鮮明で、遠くの敵まではっきりと識別できた
視点の高速移動では若干残像を感じることがあったが、一般的な液晶TVよりも残像感は少なく、プレイに支障をきたすことはなかった

 最近の液晶TVで問題となっているのが、入力に対する映像の反応速度の遅さだ。液晶TVでは、入力される映像信号に対してさまざまな映像処理を施すことで美しい映像表示を実現しているが、高度な映像処理を行えば行うほど、入力された映像信号が実際に画面上に表示されるまでにタイムラグが発生してしまう。そのため、ゲーム機をつないでゲームをプレイした場合などでは、コントローラのボタンを押してもその操作による変化が画面上に現れるまでにタイムラグが生じてしまい、ゲームプレイに支障を来してしまうことがあるのだ。

 その違いがわずか0.1秒ほどだったとしても、ゲームプレイには非常に大きな影響がおよぶ。とくに瞬時の判断が要求されるFPS系ゲームのオンライン対戦時には、わずかのタイムラグでも致命傷になってしまう。しかし、HD2451WでShadowrunをプレイしてみたところ、このようなタイムラグは全く感じなかった。コントローラの操作に対して瞬時に映像が反応し、非常に快適にプレイできた。

 HD2451Wは極限のプレイ環境が求められるFPS系ゲームにも全く問題なく利用できるだけの非常に優れた表示能力を持っていると結論づけてよいだろう。

パーソナルフルHDモニターとしておすすめ

 PS3やXbox 360のように、フルHDに対応するゲーム機のゲームを楽しむ場合には、やはりフルHD対応の大型TVを利用するのがベストだろう。とはいえ、フルHD表示をサポートする液晶TVはサイズが32インチ以上とかなり大型で、パーソナルTVとしてはかなり使い勝手が悪い。比較的広いスペースのあるリビングルームなら大型TVも設置しやすいが、机やPC、ベッドなどが置かれている個人の部屋に32インチ以上の大型TVを設置するのは難しいはずだ。

 もちろん、リビングルームにフルHD対応の大型TVを設置し、PS3やXbox 360を接続して楽しむのもいいが、家族がいるとゲームプレイのためにTVを占領してしまうというわけにもいかないだろう。そのため、せっかくPS3やXbox 360を持っていても、家族にじゃまされずにゲームに浸れることを優先して、自室の小型TVにPS3やXbox 360を接続してプレイしている人も少なくないのではないだろうか。

 そういった場合に活用したいのがHD2451Wだ。HD2451Wは24.1インチワイドと大型液晶TVに比べてコンパクトなサイズながら、フルHD表示に対応する。しかも、PC入力2系統、AV入力4系統と豊富な入力端子を備えており、ゲーム機だけでなくPCやAV機器なども切り替えて使用できるため、設置スペースも少なくすむ。サイズ的に迫力が乏しくなると考える人もいるかもしれないが、PC利用時と同様に非常に近い位置から画面を見ることが中心となるため、大型TVでゲームをプレイする場合と比較して迫力が劣ることもない。

 事実、HD2451WにPS3やXbox 360を接続してゲームをプレイしてみたが、その優れた表示能力によって、液晶パネル採用製品でゲームをプレイする場合に問題となるような点はほとんど感じられなかった。ゲームプレイヤーにとっても、HD2451Wは非常に魅力的なモニターと言えよう。

 以上のことから、個人の部屋でゲームをフルHDクオリティで楽しみたい場合や、PCとゲーム機で同じディスプレイを活用したい場合、また、設置スペースは節約したいがフルHDクオリティは譲れないという場合には、HD2451Wの利用を大いにおすすめしたい。ゲーム、PC、AV機器とどういった機器を接続しても大満足できること間違いなしだ。

協力:株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント「PlayStation.com
   株式会社バンダイナムコゲームス「リッジレーサー7
   マイクロソフト株式会社「Xbox.com
   マイクロソフト株式会社「Shadowrun

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提供:株式会社ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日