米国に端を発した金融問題から、為替市場も円安から円高に激しく変化した。この影響を受けて、輸入品が多勢を占めるアキバ電気街では、PCパーツの値下がりが起こり、ちょっとした“円高特需”に沸いている。
PCパーツの中でも円相場の影響を受けやすいメモリは、特に値下がりが著しい。春先まで1万円前後していた1GバイトのPC2-6400メモリは5000円前後で買えるようになり、クレバリー1号店は3958円という低価格での提供に踏み切った。「円高のときはPCパーツを買い替えるチャンスですよ。特にいまの激しい高騰はめずらしいので、絶対お得です」と猛プッシュする。
なお、メモリの卸値は代理店が火曜日に決める場合が多いという。某ショップは「週明けに円相場が激変したら、その影響が出るのは週の後半。実際、それを把握して購入時期を調整しているお客さんもいます」と話す。
そんな中、現行で最速をうたう1800MHz動作のDDR3メモリも登場している。コルセアの「TWIN3X2048-1800C7DF G」で、価格は9万~9万7000円。在庫はごく少数だ。1Gバイトメモリの2枚セットで、レイテンシは7-7-7-20。入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「DDR3メモリは、DDR2のころに比べて、速度の向上を体感しやすいので、比較的順調に売れていますね。当製品が10万円を切っているのも、円高の影響があると思います」と話していた。
製品: | コルセア「TWIN3X2048-1800C7DF G」 |
入荷ショップ | |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 9万90円 |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 9万6390円 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.