全モデルでHome Premium化を果たし、水冷PCや新デザインのモデルを多数投入――NEC「LaVie/VALUESTAR」2007年PC秋冬モデル(1/2 ページ)

» 2007年09月03日 11時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

VALUESTARシリーズの特徴

ラインアップ

  • デザインを一新して水冷ユニットを内蔵した液晶一体型PCのVALUESTAR Wを投入
  • スリム液晶一体型PCのVALUESTAR Nに17インチワイド液晶モデルを追加
  • 液晶一体型PCのVALUESTAR Sは夏モデルを継続販売
  • ValueOneシリーズは従来モデルを継続販売

ハードウェア

ソフトウェア

  • 引き続き、全モデルにWindows Vista Home Premiumを採用
  • Blu-ray Disc/HD DVD-ROM対応のWinDVD BD/HD for NECをVALUESTAR W最上位機に導入

LaVieシリーズの特徴

ラインアップ

  • 新シリーズの追加は見送り
  • モバイルPCのLaVie Jは夏モデルを継続販売

ハードウェア

ソフトウェア

  • 全モデルのOSがWindows Vista Home Premiumに
  • PowerPoint 2007のプリインストールモデルがなくなる
  • 内蔵Webカメラを使った顔認証技術をLaVie L アドバンストタイプで採用


LaVie/VALUESTARシリーズ全モデルでWindows Vista Home Premiumを採用

水冷PCに生まれ変わった「VALUESTAR W」シリーズ

 9月3日、NECはLaVie/VALUESTARシリーズの新モデルを発表した。先行して投入されたLaVie L スタンダードタイプとあわせて秋冬モデルが出そろった。なお、LaVie JVALUESTAR S、そしてValueOneシリーズは夏モデルの継続販売となる。

 今回登場した17モデルのうち、注目は最新水冷システムを導入してリニューアルしたVALUESTAR Wシリーズと、新デザインのボディを導入したLaVie CおよびLaVie L アドバンストタイプだ。特に水冷PCとなるVALUESTAR Wは7月の発表会で事前にアナウンス(関連記事:第4世代はCPUとHDDを冷やす──NECの水冷PCが秋冬モデルで復活する)されていただけに、待望の製品投入と言えるだろう。また、これまでOSにWindows Vista Home Basicを採用していたLaVie Lのエントリーモデルが、ついにWindows Vista Home Premiumを搭載することで店頭向けのLaVie/VALUESTARシリーズ全モデルが、Windows Media CenterやWindows Aeroをサポートしたことになる。

VALUESTAR Wシリーズに採用された水冷ユニット(写真=左)。従来の空冷モデルに比べ、騒音レベルが格段に低下しているのが分かる(写真=中央)。ついにWindows Vista Home Premiumを標準搭載したLaVie Lのエントリー機「LL370/KG」

水冷PCにHD DVD-ROMの再生に対応したBlu-ray Discドライブを搭載

 水冷PCに生まれ変わったVALUESTAR Wシリーズは全4モデルで構成される。日立製作所と共同開発した水冷システムの採用によって、高負荷時でも25デシベル以下の静音化と省スペース化を両立しているのが見どころだ。CPUだけでなくHDDも水冷化を実現し、HDコンテンツを楽しんだり、音楽CDやDVD-Videoの再生時もPCの騒音に悩まされずに済む。加えて、ボディの奥行きが253ミリと一般的なA4ノートPC並みに短めで、設置スペースが少なくて済むのも朗報だ。

 また、最上位の「VW790/KG」にはHD DVD-ROMの再生をサポートしたBlu-ray Discドライブをいち早く搭載し、地上デジタル/地上アナログチューナーやドラフト11nの無線LAN機能を内蔵するなど、多機能な点も特徴と言える。ちなみに、Blu-ray DiscとHD DVD-ROMの再生ソフトウェアには「WinDVD BD/HD for NEC」を利用するほか、HD動画の編集や保存用に「DVD MovieWriter for NEC Ver.5」「BD-MovieAlbum 1.0」「HD Writer for NEC」が用意されている。

 そのほかのモデルはマイナーバージョンアップにとどまるが、セパレート型の「VALUESTAR L スタンダードタイプ」では全2モデルでクアッドコアCPUを採用したのが目新しい。

水冷PCのフラッグシップモデルにはHD DVD-ROMの再生が行えるBlu-ray Discドライブを内蔵している(写真=左)。上位2モデルには22インチワイド液晶ディスプレイを搭載するVALUESTAR Wシリーズ(写真=中央)。店頭向けVALUESTARシリーズでは初となるクアッドコアCPUを採用した「VALUESTAR L スタンダードタイプ」(写真=右)

新デザインを採用したLaVie C/LaVie L アドバンストタイプ

デザインを一新した「LaVie C」シリーズ

 一方のノートPCでは、フラッグシップの「LaVie C」シリーズと、主力モデルの上位シリーズ「LaVie L アドバンストタイプ」で新デザインのボディが採用された。ノートPCの原点である“ノート”をモチーフにしたもので、先行して発表されたLaVie L スタンダードタイプと同様、直線を生かしたシャープさを基調にしつつ、曲線をアクセントで取り入れているのが特徴だ。

 LaVie Cシリーズは、全3モデルともに地上デジタル/地上アナログチューナー(ともに1波)と有効192万画素のWebカメラを内蔵してAV機能を強化しつつ、上位2モデルではLaVieシリーズ初のハイブリッドHDDを搭載するなど、システムの基本スペックの底上げが図られている。

 また、主力モデルのLaVie L アドバンストタイプでは、LaVie Cシリーズに続いて全モデルでHDMI端子を標準で装備したのに加え、2モデルで色度域をNTSC比で約90%に高めたスーパーシャインビューEX3液晶を搭載する。新装備のWebカメラは、同社の顔認証技術「NeoFace」を実装することで、事前にWebカメラを使って登録を済ませておけば、Windowsのログオン時にパスワードを入力せずに顔認証でログオンが行える。

LaVie Cと共通のデザインを採用する「LaVie L アドバンストタイプ」(写真=左)。アクセントにカーブフォルムを取り入れている(写真=中央)。液晶ディスプレイ上部に内蔵されたWebカメラ(写真=右)。LaVie Cの全モデルとLaVie L アドバンストタイプの2モデルで搭載する

 次のページでは、今回登場したLaVie/VALUESTARシリーズの秋冬モデル一覧を掲載する。

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