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富士通は9月3日、個人向けデスクトップPCおよびノートPCの2007年秋冬モデルを発表した。店頭向けに全25モデル(うち2モデルはカラーバリエーションモデル)を9月6日から順次発売する。
製品ラインアップに新シリーズの追加はないものの、従来は直販モデルのみで展開していたFMV-BIBLO LOOX Uが店頭モデルにも登場した点は新しい。デスクトップPCの「FMV-DESKPOWER」シリーズは、液晶一体型の主力となるLX、コンパクトな液晶一体型のEK、セパレート型のCEを投入。ノートPCの「FMV-BIBLO」シリーズは、ハイスペックなNX、主力となるNF、モバイル向けに大画面のMGとコンパクトなLOOX T、そして超小型コンバーチブルPCのLOOX Uを用意する。また、リビングのTVと接続して使うことを想定した「FMV-TEO」もモデルチェンジした。
一方、富士通直販のWEB MART専用モデルでは、タブレット機能付き小型モバイルノートPCのFMV-BIBLO LOOX Pシリーズ、Windows XP Professional(SP2)搭載の「FMV-BIBLO LOOX U50WN」、14.1インチスクエア液晶搭載のモバイルノート「FMV-BIBLO MG75UN」が継続展開される。また、全10シリーズで購入時の仕様変更に対応するほか、7シリーズ(CE、NX、LOOX P除く)でデザインの選択が可能だ。
新モデル全体を通じてのトピックは、店頭モデルのプリインストールOSがすべてWindows Vista Home Premiumとなったことだ。夏モデルでは、FMV-DESKPOWER EKシリーズとFMV-BIBLO NFシリーズに1モデルずつWindows Vista Home Basic搭載製品があったが、今回から低価格モデルも含めてVista Home Premiumを全面採用している。もちろん、Vista Home Premiumの採用にともない、メインメモリの容量はすべて1Gバイト以上に強化された。そのため、エントリーモデルの実売価格は夏モデルより若干高めになっている。
ソフトウェア面に目立った変更はないが、FMV-BIBLO MG、FMV-BIBLO LOOX T/Uシリーズには、全14種25コンテンツの辞書ソフト「スーパー統合辞書」「学研統合百科事典」が追加された。「広辞苑第5版」をはじめ、豊富な辞書/辞典コンテンツが含まれており、モバイルノートPCの電子辞書としての活用法を提案している。
夏モデルでいちばんの注目株は、冒頭で紹介したFMV-BIBLO LOOX Uだ。ボディの基本設計こそ変わらないが、直販だけでなく、ようやく店頭でも販売されるようになった。モデルチェンジにともない、OSをWindows XP Professional(SP2)からWindows Vista Home Premiumに変更したほか、ワンセグチューナーを本体に内蔵している。ボディカラーは従来のレザーホワイトから一転、光沢感のあるセルリアンブルーとダイアモンドブラックの2色のバリエーションが用意された。
デスクトップPCでは、FMV-TEOにBlu-ray Discドライブを搭載した上位モデルが追加された点が見どころになる。これにより、録画したデジタル放送をHD映像のままBlu-ray Discにムーブ/ダビングしたり、Blu-ray Discに録画したデジタル放送の映像を付属ソフトの「BD-MovieAlbum」で簡易編集できるようになった。また、1360×768ドットの映像出力に対応したことで、一般的な液晶TVで使いやすくなっている。ボディカラーは従来のホワイトとブラックから、シルバーとブラック(ノースシルバー)に変更され、よりAV機器らしい外観を手に入れた。
デジタルTVチューナーについては、主力シリーズへの積極投入が目立つ。FMV-DESKPOWER LXではデジタル放送対応機を2モデルから3モデルに拡充し、FMV-BIBLO NFでは夏モデルになかった地上デジタル放送対応機を2モデル追加した。追加の2モデルは、ボディデザインも一新され、下位モデルとの差異化が図られている。また、FMV-BIBLO NFにはワンセグ搭載機が1モデルも用意される。
それ以外では、フラッグシップノートのFMV-BIBLO NXがSanta Rosa世代のアーキテクチャを採用(Intel Turbo Memory 1Gバイト搭載)したこと、FMV-BIBLO NFに新ボディのエントリーモデルが追加されたこと、FMV-BIBLO LOOX TのCeleron M搭載2モデルが省かれて1モデル展開になったこと、FMV-BIBLO MGに液晶ディスプレイを大型化したモデルが登場したこと、FMV-DESKPOWER CEに付属する液晶ディスプレイが17インチスクエア(1280×1024ドット)から19インチワイド(1440×900ドット)に強化されたことが主な変更点となる。ハイブリッドHDDやSSDの採用は見送られた。
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