“直線から曲線へ”シンプルノートが進化――「VAIO type N」2007年PC秋冬モデル

» 2007年09月25日 15時00分 公開
[ITmedia]
VAIO type N

 「VAIO type N」は、VAIOノートの中で最も安価なエントリーモデルとして2007年春モデルから投入された製品だ。今秋のラインアップは、従来機が1モデル展開だったのに対して、Office Personal 2007の有無で2モデルから選べるようになった。価格はオープン、予想実売価格はOffice付きの「VGN-NR50B」が14万円前後、Officeなしの「VGN-NR50」が12万円前後だ。出荷開始は10月6日の予定。なお、VAIOオーナーメードモデルは用意されない。

 新モデルは、ボディのデザインが大幅に変更された。従来機は直線的で無機質な外観だったが、新型のボディは角に丸みが付けられ、天板とキーボードの周辺部に布のように滑らかな手触りを意識したディンプル加工(細かい凹凸)が施されている。天板にはVAIOのロゴがエンボス処理で入っているが、ロゴの縁がディンプル加工で欠けてしまわないように、どの機体でもディンプルの位置を均一にした。また、底面部分をブラックの塗装にしてスリムな印象を与えている。

 そのほか、通常とは逆の向きでシャシーを組み立てる手法によって接合部の線を減らしたり、スピーカーをキーボード上部に移動してデザインのアクセントにしつつ、音質を向上させるなどの工夫が凝らされている。専任のオペレーターが初心者向けに平易な言葉でサポートを行う「初心者ダイヤル」にも対応した。

天板とキーボード周辺部にはディンプル加工が施されている

 基本スペックは、CPUがCeleron 530(1.73GHz)、チップセットがグラフィックス機能統合型のIntel GL960、メモリが1Gバイト(512Mバイト×2)、HDDが120Gバイト、光学ドライブがDVD±R DL対応DVDスーパーマルチだ。チップセットをIntel 943GMLからIntel GL960に変更することで、内蔵グラフィックスの性能を向上させている。OSはWindows Vista Home Premiumだ。ディスプレイは、1280×800ドット(WXGA)対応の15.4インチワイドクリアブラックLE液晶を採用する。

 インタフェースについては、前モデルで2つだったUSB 2.0ポートを4つに拡充。SDメモリーカードスロットとメモリースティックPROスロット、ExpressCard/34スロット、FeliCaポート、4ピンのIEEE1394、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LAN、FAXモデム、IEEE802.11g/b準拠の無線LANを備えている。外形寸法は360(幅)×269.1(奥行き)×31.4〜37.9(高さ)ミリ、重量は約2.8キロだ。

前面と背面。前面にはメモリカードスロットと無線LANのスイッチが配置されている

左側面と右側面。USB 2.0ポートは左右に2つずつ振り分けられている

VAIO type N店頭モデルの概要(その1) VGN-NR50BはOffice Personal 2007付属
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type N VGN-NR50B 2スピンドル フルモデルチェンジ Celeron 530(1.73GHz) 1024MB 120GB Home Premium 14万円前後
VGN-NR50 2スピンドル フルモデルチェンジ Celeron 530(1.73GHz) 1024MB 120GB Home Premium 12万円前後
VAIO type N店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type N VGN-NR50B 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ
VGN-NR50 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ

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