世界にむけてLet's Begin!──国内中心から海外へ拡大するLet'snote

» 2007年09月28日 02時25分 公開
[長浜和也,ITmedia]
松下電器産業パナソニックAVCネットワークITプロダクツ事業部事業部長 高木俊幸氏

 松下電器産業パナソニックAVCネットワークの高木俊幸ITプロダクツ事業部事業部長は、同社のモバイルPC事業の方針である、「これからノートPCで成長していくのはフィールドモバイルとビジネスモバイル。松下電器産業は、ほかのメーカーが注力するスタンダードなモバイルノートPCではなく、フィールドモバイルのTOUGHBOOK、ビジネスモバイルのLet'snoteを徹底して追及していく」姿勢を、会場に集まった多数の欧米プレスを前に力説した。

 松下電器産業が海外に注力する根拠として示したのが、Ultra Portable PC(12.1インチ以下の液晶ディスプレイを搭載するノートPC)市場の動向予測で、そこには、日本や米国では著しい成長が期待できないものの、全世界規模では2006年から2010年にかけて市場が2倍に、とくに欧州市場では3.5倍と急激に成長すると予測するデータが示されている。

 このような、急激なモバイルPC市場の成長にビジネスチャンスを捉えるべく、松下電器産業は、海外販社におけるLet'snote販売体制を強化し、海外におけるサービス拠点を充実させた上で、Let'snoteの販売対象国をさらに拡大させ、2010年までに30%以上拡大させるといった事業方針を明らかにし、海外におけるLet'snoteの販売台数を2010年までに、2006年実績の7.5倍に、とくに欧州市場では10倍に伸ばすことを目標として示した。

松下電器産業のモバイルPC戦略で必ず紹介される、「軽量」「長時間駆動」「頑丈」という相反する条件を独自の技術で両立していく同社の開発方針
同社が国内中心から海外展開にシフトする根拠がIDCの調査によるUltra Portable PCの市場予測データ。2010年には欧州市場で3.5倍という高い成長が見込まれている

 会場には、インテルの吉田和正代表取締役共同社長がゲストとして登壇し、「モバイルはわれわれが想像もしないような進化を遂げた。そのブレイクスルーは2003年に登場したCentrinoだ」と自社のモバイルプラットフォーム技術を紹介。米Intelのムーリー・エデン バイスプレジデント兼モバイルプラットフォームグループジェネラルマネージャーもビデオでコメントを寄せ、インテルと松下電器産業とで共同開発したダイナミック・パワー・パフォーマンス・マネジメント・テクノロジーなどの新しいLet'snote LIGHTに導入されたインテルの技術をアピールした。

インテル代表取締役共同社長 吉田和正氏
ビデオレターでコメントを寄せた米Intelバイスプレジデント兼モバイルプラットフォームグループジェネラルマネージャー ムーリー・エデン氏

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