「TurboUSB」で限界を突破――バッファローの新技術を検証する(1/2 ページ)

バッファローの「TurboUSB」は、外付け光学ドライブなどでボトルネックとなっていたUSB 2.0の限界をソフトウェアレベルで突破し、ハードウェアの性能を最大限まで引き出す新技術だ。TurboUSB対応機器を使ってその実力を検証しよう。

» 2007年10月29日 10時00分 公開
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大容量データ時代の周辺機器選び

大容量データを扱うときに便利なのが手軽に使えるUSB接続のHDDや光学ドライブだ

 音声や動画をPCで手軽に扱えるようになって久しい。かつてこのようなマルチメディアデータは、CPUパワーやメモリ容量、ファイルサイズやネットワーク転送速度などの制限から、「いかにCPU負荷が軽く、データ劣化を抑えて圧縮率を高めるか」といった点が重視されていた。

 しかし、いまやCPUはストリーミングに特化したインストラクションを備えるマルチコア構成となり、2Gバイトのメモリでさえぜいたくな容量ではなくなった。HDDは500Gバイトが安くてお得という状態である。このハードウェアの進化にあわせて、メディアフォーマットも容量を小さくするより品質を高める方向に発展してきた。数年前に使われた「DVD並みの画質」という言葉が、いまでは正反対の文脈で用いられることを、当時から予想していた人はほとんどいなかったに違いない。

 TV録画や音楽のダウンロード販売、デジカメの記録映像など、個人が所有するデジタルコンテンツは、種類・ファイル数ともに増加している。また、より高いビットレートを要求する高品質な動画、感覚上では影響の小さいデータをも欠落しないロスレス圧縮やRAWデータなど、個々のコンテンツ自体もファイルサイズは肥大化する一方だ。そのため、より大容量のHDDが求められる状況は今後も続いていくことだろう。

 そこで重要になってくるのが転送速度だ。高ビットレートでのストリーミング再生や、大容量データのバックアップ、DVDオーサリングなど、いまではギガバイト単位でのファイルの読み書きは日常茶飯事となっている。だが、ユーザーにとって1ファイルは1ファイル、あるいはメディア1枚は1枚という感覚があるため、ファイルサイズが大きくなればなるほど、作業にかかる時間と体感的に妥当と感じる時間に開きが出てくる。

USB 2.0の帯域で性能が頭打ち――TurboUSBで限界を突破!

 転送速度12MbpsのUSB 1.1では、ストレージの利用は帯域的にも厳しかったが、480Mbpsに高速化されたUSB 2.0の登場によって十分利用に耐えうるものとなった。もちろん、HDDや光学ドライブだけでなく、フラッシュメモリ、メモリカードリーダ、ビデオキャプチャユニットやワンセグ/アナログチューナなど、広帯域を必要とする機器が数多く出そろい、外付け製品でカバーできる範囲も格段に広がっている。しかし、利用シーンの変化にともない、いまやUSB 2.0の帯域は、ユーザー体験に影響を与えるボトルネックになる場面も出てきている。

 その分かりやすい例が光学ドライブだろう。本稿執筆時点ではバッファローの「DVSM-H55N」がDVD-R最大20倍速で最高速だが、同じベアドライブ(日立LG製「GSA-H55N」)を使用しても、USB 2.0接続では16倍速あたりで頭打ちになる。これはUSB 2.0の実効転送速度が20倍速の場合の転送レートである221.6Mbpsを下回ってしまうためだ。USB 2.0の転送速度は、理論値の480Mbpsに対して、実効速度が180〜200Mbpsあたりだと思われる。

 このように転送速度によってはドライブ自体のポテンシャルが引き出せなくなってしまうことはままある。光学ドライブよりも高速なHDDの場合はさらに顕著だ。

 そこで登場したのがバッファローの最新技術「TurboUSB」である。このTurboUSBは、先述したUSB 2.0の限界をさらに押し広げる、開発者の意地の結晶とも言える技術だ。USB 2.0の理論値は480Mbpsで固定だが、実際の速度は理論値ではなく、実効転送速度によって決まる。そこをチューニングし、ソフトウェアレベルで高速化を実現したというわけだ。

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提供:株式会社バッファロー
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年11月18日