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レビュー2007年10月30日 07時00分 更新
イマドキのイタモノ:これぞ真の“ド級”GPU──GeForce 8800 GTで「Crysis」ベンチマークを動かす (5/5)GeForce 8800 GTのオーバークロックポテンシャルを見るグラフィックスカードのラインアップで必ず登場するのが「オーバークロック版」だ。各ベンダーが独自に検証したオーバークロック設定を工場出荷時に適用したもので、最近では定格動作のノーマル版とオーバークロックを施したプレミアム版がGPUの発表と同時に登場することも多い。GeForce 8800 GTでも、いくつかのグラフィックスカードベンダーからオーバークロック版がリリースされる予定と聞く。このように、オーバークロックのマージンをどれだけ持っているのかというのも、イマドキのGPUとしては重要な要素となりつつある。 先に紹介したように、今回、NVIDIAが配布した評価用のGeForce 8800 GT搭載グラフィックスカードは、「コアクロック=650MHz、メモリクロック1000MHz」が工場出荷時に設定されていた。この、工場出荷のオーバークロック設定でベンチマークを行った結果を調べてみると、コアクロック=600MHz、メモリクロック=900MHzではGeForce 8800 GTXにかなわなかった3DMark06で、オーバークロック設定のGeForce 8800 GTは、GeForce 8800 GTXのそれを上回ってしまう。 もっとも、オーバークロックによって発生する熱は深刻で、評価作業におけるバルク組みの状態では、GPUの温度がアイドル時で63度、3DMark06実行時では83度を示していた。実際、この状態で3DMark06を実行していると、かなりの確度でハングアップする。外部からファンで風を送ることで、ようやく安定して動作するようになったいきさつがある。 ただ、このように、冷却機構を改善すればこの問題は解決できるわけで、評価用カードが実装している薄型のクーラーユニットから冷却効率の高い大型のタイプに交換すれば、オーバークロック状態でも安定して動作することが期待できるだろう。オーバークロックで安定して動作するようになったとき、そのパフォーマンスは限りなくGeForce 8800 GTXに近いものになるのは、この記事で紹介したとおりだ。GeForce 8800 GTに秘められているポテンシャルは非常に高いといえるだろう。 既存のGPUが無意味になるほどのインパクトGeForce 8800 GTを搭載したグラフックスカードの実売価格は3万円台前半から後半と幅広いが、最も多いのが3万台後半の製品と見られている。この価格帯のGPUは、GeForce 8800 GTS(320Mバイト)が主流で、Radeon HD 2900 XTは主に5万円台後半から6万円台、GeForce 8800 GTS(640Mバイト)は5万円台前半に実売価格を設定している製品が多い。GeForce 8800 GTは絶対性能においても価格性能においても、5万円から6万円台のグラフィックスカードから突出した性能を見せ、実売価格7万円台が主流のGeForce 8800 GTXに手が届かんばかりのパフォーマンスを発揮する、実に驚異的なGPUだ。 さらに、グラフィックスメモリを256Mバイトにした製品も予定されており、こちらは実売価格を2万円台後半あたりに設定されるという。そうなると、ミドルレンジクラスのGeForce 8600 GTSやGeForce 8600 GTのオーバークロック版、そして、Radeon HD 2600シリーズがGeForce 8800 GTの256Mバイト版と競合することになるが、その場合、GeForce 8800 GT以外を選択する理由を見出すことはたいへん難しい。 タイトルで示した、「ド級」の“ド”は英国が日本海海戦の戦訓を反映して建造した戦艦「ドレッドノート」(Dreadnought)に由来する。それまで、複数の口径を混載させていた戦艦の艦載砲をすべて同じ口径にそろえた斬新な設計を採用したドレッドノートは、同時期に存在したすべての戦艦の存在を“無意味な旧式艦”にしてしまうほどの衝撃を造船関係者に与えたという。 GeForce 8800 GTの性能と価格は、そのドレッドノートのように、ゲームユーザーをターゲットにした、実売価格2万円台から6万円台というボリュームゾーンにあるGPUの大部分を「無意味」にしてしまうほどのインパクトをユーザー(とパーツ流通業界)に与えるはずだ。この意味において、GeForce 8800 GTこそ「ド級」の称号に相応しいGPUといえるだろう。 関連キーワードGeForce | NVIDIA | DirectX | Radeon | グラフィックスカード | Windows Vista | β版 | HDMI | Microsoft(マイクロソフト) | 次世代関連記事
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