アキバに大物パーツが続々登場、ただし「11月は“顔見せ”ということで」古田雄介のアキバPickUP!(2/4 ページ)

» 2007年11月17日 15時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

12万円超なのに人気の「Core 2 Extreme QX9650」

「Core 2 Extreme QX9650」

 今週最も注目を集めたのは、月曜日に登場したインテルの最新クアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX9650」だ。ハイエンドユーザー向けとあって12万円超の高価なモデルながら、初日には複数のショップを渡り歩いて在庫を探す人が出るなど、高い人気を博している。週末には若干数の在庫が確認できたが、週明けは入手困難な状況になるのが確実。また、再入荷は12月までずれ込む可能性もあるという。

 Core 2 Extreme QX9650は、製造プロセス45ナノメートルのクアッドコアCPUで、6Mバイト×2の2次キャッシュを搭載している。動作クロックは3.0GHz。新命令セット「SSE4」を採用したのが特徴だ。また、CPUクーラーは、直径12センチのファンを備える特注モデルを同梱している(関連記事:新世代「45ナノ」CPUの実力を「SYSmark2007」で知る──Core 2 Extreme QX9650“45ナノ時代”のハイエンドデスクトップ――「Endeavor Pro4300」の実力を検証)。

 ドスパラ秋葉原本店は「10万円以上のCPUが、これほどの人気を博すとは思いもよりませんでした。売り切れた後も問い合わせを多数頂いています」とうれしい悲鳴を上げていた。

 その一方で、T-ZONE.PC DIY SHOPはこの状況を冷静に見守る。「極限のハイスペックを求める人は、マザーとCPUをまとめて変えるのは普通なので、インテルでもAMDでもプラットフォームは関係ないです。そういう人がCore 2 Extreme QX9650を買っているので、Phenomはうかうかしていられませんね」とのことだ(関連記事:「Phenomが年内に間に合わなかったら丸坊主に」兄貴が宣言)。

T-ZONE.PC DIY SHOPのCore 2 Extreme QX9650デモ。Windows エクスペリエンス インデックス スコアは、ほとんどが最高値の5.9を示していた。「CPUは5%のオーバークロックを施していますが、普通に動かしても余裕で5.9になるでしょう」(T-ZONE.PC DIY SHOP)

 また、金曜日には、インテル純正のIntel X38 Expressマザー「DX38BT」も登場した。価格は3万2000円前後。在庫は比較的潤沢。

 DX38BTのチップセット構成はX38+ICH9Rで、メモリはDDR3のみに対応している。PCI Express x16スロットを3基備え、うち2基がPCI Express 2.0に対応している。付属品として3Dゲーム「GHOST RECON 2」のフルバージョンDVD-ROMもつく。

 USER'S SIDE秋葉原本店は「信頼感からインテル純正マザーを求める人は、やはり多いです。すでに2万円台のX38マザーも出回っていますが、DX38BTのほうが売れるでしょう」と語った。

インテル「DX38BT」(写真=左/中央)。3Dゲーム「GHOST RECON 2」が付属している(写真=右)

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